寒い毎日、ついついエアコンの設定温度を高めてしまいがちですよね。
でも、そこで気になるのがエネルギーの問題。こんなに使っちゃって、大丈夫でしょうか?
ということで、今週は「エネルギーのお話」をうかがう1週間!
石油に代わる、新しいエネルギーの可能性を、一緒に探っていきましょ♪
ということで、トップバッターとしてお迎えしたのは、
「メタンハイドレート」というエネルギーについて研究していらっしゃる、
地質学者で東京大学教授でいらっしゃいます、松本良先生です!


(重い入れ物に入ったメタンハイドレートを、わざわざ持ってきてくださいました。
ありがとうございました!)

1日目、しょっぱなからかなり難しい言葉が出てきてしまいました。
「メタンハイドレート」って、そもそも何かもわかりません。
すると、松本先生、なにやら大きな入れ物を取り出し・・・!

その中から出てきたのは・・・!!

出たっ!これが「メタンハイドレート」!?
ちょっと、発泡スチロールのような、ドライアイスのような・・・?
なにやら、「燃える氷」と呼ばれることもあるそうなんですよ。
これって、一体どんな形で「エネルギー」になるんでしょうか?

「この『メタンハイドレート』、実は日本の周りはもちろん、世界中あちこちの海の底に、
結構たくさん埋まっているんです。埋まっているときは、このような固体なんですが、
エネルギーとして使うときには、ガスの形で使います。キッチンのコンロで火をつけると、
出てくるのは天然ガスなんですが、そのほとんどの成分がメタンガスなんですね。
で、『メタンハイドレート』は火をつければこのままでも燃えますから、
『燃える氷』とも言われたりもしています。
そしてメタンハイドレートから取れるのはメタンガスですから、
とても使いやすいエネルギーと言えますね。」

そうなんですかっ?じゃあ、将来ガスコンロをひねると、
このメタンハイドレートから生産されたメタンガスが出てくる可能性もあるんですね?

「そうです。地中にパイプを埋めて蒸気を入れてあげると、
メタンハイドレートはメタンガスになって、勝手に地上に上がってきます。
取り出すのも、そんなに大変じゃありませんよね。」

なるほど。でも素晴らしいのは、日本の周りの海にもたくさん埋まっている、ということ。
遠く中東から石油を輸送しなくても、
多少なりともエネルギーを日本国内でまかなえるようになれば、
日本のエネルギー事情も大きく様変わりします。
また、今のような原油高の脅威に、世界中がおびえなくてすむようになるわけです。
ひょっとすると、世界のパワーバランスさえ変えてしまうかもしれません。

『メタンハイドレート』。
ひょっとすると、未来を担うエネルギーになるかもしれません。
この名前、覚えておいてくださいね!