先日、2月25日に、自民党・衆議院議員の河野太郎さんと、
アーティストのSUGIZOさんをお迎えして、青森県・六ヶ所村の、
核燃料再処理工場についてのお話をうかがったのを、聞いていただいたリスナーの方も、
多いと思います。
ちょうど『ロッカショ』という本が出版されたのをきっかけに、
いまだになかなか、はっきりとした実態がつかみにくいこの再処理工場について、
少しお勉強をさせていただこう、というお話でした。

そして実は翌日、そのお話に関して『日本原燃株式会社』という会社から、
ご連絡をいただきました。
それは、番組内でお二人が発言された内容に、誤りがある、というご指摘でした。

『Hummingbird』では、スタッフや会社関係者、そして先方との話し合いを重ね、
リスナーの方に少しでも真実に近いことを、公正な立場で知っていただきたい、
という意思を確認しました。
ということで、今回は推進事業者の立場ではない方をお迎えして、
ご指摘いただいた点に関して、うかがっていこう、ということになりました。

お迎えしたのは、日本原燃株式会社からご紹介いただいた方です。
内閣府・前原子力委員の木元教子さんと、
京都大学原子炉実験所教授でいらっしゃる、山名元さんです。


(お二人とも、素人的な質問を繰り返すハチドリ高柳にも、優しく教えてくださいました。)

木元さんはそもそも、アナウンサーとしては大先輩。
キャスター、コメンテーター、ジャーナリストとしてご活躍の中、
内閣府・前原子力委員としても活動してこられました。
山名先生は、京都大学原子炉実験所教授で、核燃料の再処理高額を専門とされ、
原子力専門委員会の専門委員も勤めていらっしゃいます。
つまりは、この問題についてはお二人とも、専門家中の専門家でいらっしゃるわけです。

お話は、先日の河野太郎さんとSUGIZOさんのときのお話に関してから、
私たちが率直にうかがった疑問点まで、多岐に渡り、最後は木元さんに、
「一緒に六ヶ所に、見学に行きましょうよ」と誘っていただきました。
(ホントに行きたいです!)

今回のことで、ハチドリ高柳はとても大きなことを学びました。
放送人として、やはり何らかの問題を扱うには、片側の方の意見だけを聞くのでは、
絶対にいけないのだ、ということ。
どちらの問題にも、それぞれのお立場の方のご意見があって、
それに対する反論ももちろんある。
その両方を、放送局として公平にお伝えしていかなくてはいけないのだ、と痛感しました。
私はまだ、六ヶ所村のことを語れるほど全然勉強が足りていないので、
そこに関してえらそうに意見を言うことは出来ませんが、
少なくとも、様々な立場の方から、様々なご意見をうかがって、勉強していかなくては、と、
心から思いました。

この件に関して、ご迷惑をおかけいたしました方々、本当に申し訳ありませんでした。
でも、今回のことをよい教訓に、
これからも一生懸命『Hummingbird』を勤めてまいりますので、
今後とも、どうぞよろしくお願い申しあげます!