今日スタジオにお迎えしたのは、『生物と無生物のあいだ』の著書でも有名な、
青山学院大学教授でいらっしゃいます、福岡伸一さん!
ずっと以前から、「生物と無生物のあいだって、どこ?」という、
素朴な質問を持っていたハチドリ高柳、今日お目にかかれるのをずっと楽しみにしていました。


(福岡先生はものすごくお話が上手!打ち合わせの段階から、
すっかり引き込まれてしまいました。)

まずはやっぱり、「生物と無生物のあいだって、どこにあるんですか?」とうかがったんですが、
「どこだと思いますか?」と逆質問をくらったハチドリ高柳、考え込んでしまいました。

すると福岡先生、「じゃあ、人間の組織って全部で25,000くらいあるんですが、
それを全部取り出して、このコップの中に入れますよね。そしてそれをぐるぐるかき回せば、
人間が出来ると思います?」と、不思議な質問を。
「・・・出来ないと思います。」と答えた編集長とハチドリ高柳に、先生はニッコリ。

「ですよね?このコップの中の25,000の組織は、生物ではないんです。
それが生物に変わるのに必要なのは・・・時間です。どの細胞、どの組織ひとつとっても、
適正な時期に、適正な変化や分裂をする必要がある。人間が人間であるのは、
そういった変化や分裂などに必要な、時間がしっかりかけられているからなんです。」

おぉーーーーーーーっ!!!それには気づきませんでした!!!
細胞や組織は、そのモノでは生物ではないけれど、そこに時間をかけることによって、
「生物になる」のですね?
勉強になりました!!

すると福岡先生、「じゃあ、生物にはどうして、オスとメスがいるのか、知ってますか?」と、
また質問を投げかけてきました。
うーん・・・、生殖のため、種の保存のため、じゃないんですかね?
すると、先生は意味深な笑みを浮かべながら、説明してくださいました。

「ある昆虫では、メスがメスしか産まない種がいるんです。母が娘を産み、
娘がまたメスを産む。オスは必要なく、延々とメスのみのつながりなんです。
でも、あるときとても寒い秋がやってきたりして、この後の冬が厳しいことが想定されると、
メスは突然オスを産み始めるんです。それは、種の種類を増やすことによって、
その冬を乗り切れる可能性を高めよう、ということと、
メスとメスの間のいわば『使いっぱ』をさせて、生殖活動をラクに行おう、ということなんですね。
そして、無事に冬を越すと、またメスしか産まなくなる。
つまり、オスはそもそも、メスの『使いっぱ』でしかなかったんですね。
だからほぼ全ての種で、オスのほうが平均寿命は短いし、
人間なら、ガンにかかって死ぬ率も高い。オトコはえらそうな顔をしてますが、
オスの方が常に弱いのは、最初から『使いっぱ』の役割しかなかったからなんです。」

それを聞いて、ハチドリ高柳はにや〜り♪
逆に編集長は、「なんだよー、感じ悪いよー」と、ぶうぶう。

それにしても、今日は時間があっという間にたってしまったほど楽しいお話でした。
そっかー、男性って・・・・・・・・そっかー。・・・・・・・・・・にや♪

男性の皆様、女性をくれぐれも大切になさるよう、ご注意あそばせ♪
なんてったって、男性は『使い・・・』・・・・・・おっと♪