雨が降ったりやんだり、なんだかすっきりしないお天気の、
今日のスペイン坂スタジオにお迎えしたのは、水田トラストの阿部文子さん!
グリーンのニット帽がチャーミングな、優しい女性でした。
まず、ハチドリ高柳の頭に浮かんだのは、「水田トラストって、なに?」というハテナマーク。
すると阿部さんはニコニコと、わかりやすく丁寧に教えて下さいました。

簡単に言うと、まず、消費者は年間一口3万円で、
「30坪の水田から収穫できるお米を受け取れる権利」を買います。
農家の人たちは、お米を無農薬、無化学肥料で一生懸命育て、
収穫したお米を、消費者の希望に合わせた精米の仕方で、消費者に届ける、というわけ。
しかも、この「お米」がタダモノじゃない!
山形県新庄という所に伝わる在来種、「さわのはな」。
これ、農家の人たちが、自分たちが食べるためだけに昭和30年から栽培していた、
幻の品種なのです。
つまり、農家の人たちの厳しい味覚をくぐり抜けて選ばれてきた、
いわば「農家の人たちが選んだベスト米」!!

阿部さんがおっしゃるには、もうとにかくおいしいのだとか。
かめばかむほど味と甘みが強くなり、ほとんどおかずもいらず、食べられてしまうのだそうです。
しかも、阿部さんはその「さわのはな」を食べていると、身体の調子がとても良く、
疲れを感じることがほとんど無いんですって。それって、すごいと思いませんか?
では、どうしてそんなにおいしいお米が、市場に流通しなかったのでしょうか。
それは、普通のお米より粒が小さく、精米しても若干あめ色がかっているから。
お米のランク付けでは、粒が大きくまっ白い物が、ランクも値段も高く、
そうでない物はランクが低くなってしまうので、「さわのはな」は、とてもランクの低い、
安いお米になってしまうんですって!
おいしいのに、もったいない!!!
でも、ハチドリ高柳は考えましたよ。
最近、そんな風潮、ちょっと変わってきてない?って。
若い女性に大人気なのは、精米していない玄米。
健康のため、身体のため、またはダイエットのために、
わざわざそんなお米を選ぶ人、増えてますよね。
ということは、今ならとっても売れるんじゃないでしょうか。
しかも、無農薬、無化学肥料の、とっても安全なお米ですもの。

要は、私たち消費者が、いかに公正な目を持って、いいモノを選んでいくかと言うこと。
そうすることで、一生懸命安全な作物を作り続けている農家の人たちを、
支援することが出来るのです。
ちゃんと需要があって、ちゃんと流通のラインに乗れば、農家の人たちも安心して、
安全な作物をたくさん作ることが出来るはず!
それが、私たちひとりひとりが出来る、ハチドリのひとしずく、ですよね。
でもまずは私も、その幻の「さわのはな」を食べてみたい!
スペイン坂スタジオから一番近くて、さわのはなを食べることが出来る、
神宮前の『クルックカフェ』に、いつ行けるかしら?とスケジュール帳を開く、
食いしん坊ハチドリ、なのでした。 ぴよぴよ♪