初売りにお出かけの方達で、いつも以上の盛り上がりと人手でにぎわう渋谷、
そんな新年2日目のスペイン坂スタジオにお迎えしたのは、
レイチェル・カーソン日本協会理事長でいらっしゃる、上遠恵子さんです。
お正月の2日目、ということで、ファミリーパーティーのさなか、
高校生のお孫さんと2人、抜け出してスタジオに来て下さいました!(ありがとうございました!!)
どうして、そんなお忙しい中来て頂いたかというと、
今年、2007年はレイチェル・カーソン生誕100周年の節目の年なのです。
その年の初めに、レイチェル・カーソンがならした警鐘をもう一度考えてみたい、と、
無理を言って来て頂きました。
そもそもレイチェル・カーソンと私の出会いは、大学生の時。
かの有名な『沈黙の春』を、ふと手に取ったことでした。
読み終わった私は、化学薬品の恐ろしさや自然破壊の罪に、愕然としたのです。
でも、そのときはまだ、この『沈黙の春』が1962年に書かれた本だ、ということは、
知らなかったのです。
今年から見れば、もう45年も前の話。
でも、結局何一つ変わっていない、自然破壊を巡る環境・・・。
この2007年が、レイチェル・カーソン生誕100周年ということで、
今一度、この事実をリスナーの方と一緒に考えたかったのです。
この『沈黙の春』は、詳細なデータを元に、農薬散布が人々に与える悪影響や、
食品添加物の恐ろしさなどを、文系の方にもわかるように、易しく説明してくれています。
アメリカでは、発売以来150万部以上を売り上げ、20数カ国で翻訳されたという、
まさに、世界的な「環境本」の代表作です。
また、もう一冊ハチドリ高柳のバイブルになっている本が、『センス・オブ・ワンダー』。
こちらは、美しい写真がいっぱいの、少し詩のような印象の、綺麗な本。
これなら、1時間もかからず読めてしまいます。
私はこの写真と内容がとにかく大好きで、コスラエに行く前に荷物を詰めているとき、
「どうしても置いていくことが出来ない本」として、3冊選び出した中に入っていて、
コスラエに連れて行った本の1冊です。
子供が持っている、何もかもを「不思議!」と感じられるその感性。
それを保つ為には、私たち大人がそのセンスを磨かなくてはいけない、ということを教えてくれます。
何度読み直しても、そのときによって感じ方の違う、素敵な本。
『沈黙の春』に比べれば、どちらかというとこちらの方が、読みやすいかもしれませんね。


でも、お時間がある方は、このお正月休みに、ぜひどちらか読んでみて下さい。
きっと、レイチェル・カーソンの想いを少し感じられて、
環境に優しい1年をおくることが出来ますよ!