相変わらずあったかい今日のスペイン坂スタジオにお迎えしたのは、
国際環境NGO FoE Japanの、中澤健一さん!
肩書きが『森林プログラム ディレクター』というだけあって、森林のことには、まさにプロ!
しかも、温暖化にも詳しく、おまけに以前マーシャルに行く途中に、
なんと私の青年海外協力隊での任地、コスラエ島に行ったことがある(空港だけですが)、という、
番組始まって以来の、「コスラエ島上陸者」!!
話がとっても弾んでしまいました。
正直言ってハチドリ高柳、森林と温暖化ってあまり結びついていなかったのですが、
中澤さんのお話をうかがうと、とても密接な結びつきがあることがわかりました。
たとえば、カナダのある地域では、「パイン・ビートル」という虫によって、
松の木が広範囲にわたって壊滅的な被害にさらされたそうなのですが、
その原因は、そのパイン・ビートルが、温暖化のため冬を越せるようになってしまったから。
以前だったら、カナダの寒い冬を越せずにいったん数が激減するはずだったこの虫が、
冬でも気温が下がらなくなったため越冬することが可能になり、
爆発的に増えてしまったことが、原因だったそうなのです。
また日本でも、成人の日の爆弾低気圧のような竜巻のような現象が起き、
それによって森林が根こそぎ伐採されたような状態になる現象も、頻発するようになったのだとか。
実際、ほんの10年ほど前までは、成人の日のような嵐が、
1月に起きるなんて事、考えられませんでしたよね。
温暖化を、ひしひしと実感するようになってしまっているような気がします。
また中澤さん、ちょっと前にアラスカに行って、実際にご自分の目で、
氷河が後退しているのご覧になり、やっぱり温暖化を肌で感じたとか。
北極の氷も、もうすぐ全部解けてしまうのでは、という予測データも発表されていますが、
本当に、雪がどんどん減っていくのを見れば、暖かくなっているのだ、ということを実感しますよね。
ただもちろん、私たち一般人は、あまりアラスカや北極まで出かけていって、
雪や氷河の減少を見る機会はありません。
そんな方は、ぜひ映画『不都合な真実』をご覧になってみてください!
アメリカの元副大統領、アル・ゴア氏が半生をかけて製作した、
温暖化に対する警鐘を鳴らすこの映画、北極や南極、ヒマラヤなどの雪が、
○年前まではここまであったけれど、今はここまで、というような、
Before&Afterの様子を、映像で見せてくれるのです。
これはかなりショッキングです。
同じ景色の場所なのに、昔は真っ白に雪や氷で覆われていたところが、
いまや黒々と土がのぞき、雪や氷ははるかかなたに後退しているのですから。
そうやって現実に自分の目で見てみると、やはり無関心ではいられなくなります。
そんな人が、一人でも増えてほしいと思うのです。
『不都合な真実』、ホントにこれは、必見ですよ!!