今日のスタジオにお越しいただいたのは、
ドキュメンタリー映画『地球交響曲〜ガイアシンフォニー〜』の監督、龍村仁さんです!
お目にかかったとたんに、なんだか癒されてしまうような、受け入れていただけちゃってるような、
そんな気持ちになってしまう、とてもあったかい素敵な男性でした。
そんな龍村監督、1992年に『地球交響曲 第一番』を制作なさってから、
順調に『第二番』、『第三番』・・・と製作なさって来ましたが、
このたびめでたく、『第六番』が完成しました。(公開は4月28日〜!)
楽しみになさっていた方も、多いのではないでしょうか。

そもそもこの『地球交響曲』、イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱える、
「ガイア理論=地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方に基づき制作された、
オムニバスのドキュメンタリー映画シリーズです。
その美しい映像と音楽などに魅せられ、
環境問題や人間の精神性に深い関心を寄せる人たちのバイブル的存在になった、
この『地球交響曲』、第5番までの上映は、草の根の自主上映がほとんどでしたが、
延べ200万人を上回る観客を動員、かつてないロングランヒット作となっています。
そのオムニバスの出演者は、ミュージシャンのエンヤ、海洋冒険家のジャック・マイヨール、
チベット仏教最高指導者・14世ダライ・ラマ法王、
今度日本にやってくる外洋カヌー航海者、ナイノア・トンプソン、
レジェンドサーファーのジェリー・ロペスなど、それこそ、そうそうたるメンバーです。
「どんな風に、出演者の方をお決めになるんですか?」とうかがったところ、
「直感とご縁ですっ。」と、力のこもったお答え。
「この方!」というのは、直感でお分かりになるそうなのですが、
それと同時に、ご縁がある方には、何らかの見えない糸のようなもので導かれていく、
という風におっしゃっていました。
今までも、そのような不思議な出会いが、たくさんあったのだそうです。
そして今回の『第6番』にも、そんなご縁があった3名の方が出演なさっています。
シタール奏者のラヴィ・シャンカール、ピアニストのケリー・ヨスト、
海洋生物学者のロジャー・ペイン。
中でもロジャー・ペインは、ザトウクジラが歌を歌うことを世界で初めて発見し、
その歌の構造が、人間が作曲する「ソナタ」の構造に非常に良く似ていることを発見した方。
15分にも及ぶ、そのクジラの「歌声」が、映画ではたっぷりと聴けるのだそうです。
オンエアでもちょっぴり聞かせていただきましたが、本当に「歌って」いるのです!
クジラの生態の不思議さに、しばしぼーっとなってしまいました。

そんな龍村さんに、「私たち一人ひとりが出来ることって、何だと思いますか?」と、
うかがってみました。
すると龍村さん、ニッコリしてこう答えてくださいました。
「ひとりひとりが出来ることって、みんなとても小さいこと、って思ってるでしょう?
でも、それは全然そうじゃなくって、地球と人間がつながっているんだとすれば、
一人が何か行動を起こせば、それはとても大きな影響となって地球に響くはずなんですよ。
だからそれぞれが、こんなことして何になるの?なんて思わずに、行動することですね。」と、
この番組の趣旨そのもの、なことをおっしゃってくださいました。
そう!一人ひとりに出来ることが、小さなことだなんて思わなくていいんです。
アクションを起こすことが、もう十分に大きな行為。
龍村さんに、とても大切なことを思い出させていただいたような気がします。
私たちも、地球とつながっている自分を感じながら、
ひとつずつ、行動を起こしていきましょうね!