今日スタジオに遊びに来てくださったのは、
最近『惑星の思考』をお書きになったばかりの作家、
宮内勝典さん!

ご自身で、「ちょっとコワモテで・・・」なんて
おっしゃっていましたが、
いえいえ、とってもお優しい穏やかな方でした♪


(「黒いシャツに髪が短いから、怖く見えるのかな」と、
ポツリとおっしゃった宮内さん。
いえいえ、ちっとも怖くないですよー!)


1974年に『南風(なんぷう)』で文藝賞を受賞され、
作家生活に入られてた宮内さん、
以前マーシャルでダイビングをなさったとき、
目の前にぽっこりと浮かんできたウミガメに遭遇し、
「神に出会った!」とまで思われたのだとか。
今では『海亀通信』というサイトまで、
作っていらっしゃいます。

そんな宮内さんの考える『惑星の思考』とは、
「物事を、惑星単位で考えること」。
アフリカのサバンナで看板を読み間違い、
40キロも歩くことになってしまった宮内さんは、
ふと、大自然と野生動物に囲まれていてもなお、
「日本語で物事を考えている自分」に、
お気づきになったのだそうです。

どこまで行っても日本人の感覚が抜けない・・・。
そのことに違和感を覚えた宮内さんは、
それ以来、務めて「人間」として物事を考えるように、
注意されるようになったのだとか。

また、何人もの宇宙飛行士のお友達を持つ宮内さん、
ある日その中の一人とお話していたら、
「宇宙遊泳しているとき、宇宙からも、
地球の一角で花火のように明滅する戦火が見えた」
という、衝撃的な発言を聞いたのだそうです。
それ以来、「反戦」ではなく、
「非戦=戦わないこと」をモットーに、
執筆活動を続けられています。
そのモノずばり、「非戦」と言うご本も、
坂本龍一さんと一緒に出版されました。

まさか宇宙からも、
人間の究極のエゴのぶつかりあいが見えるなんて・・。
今日のお話には衝撃を受けてしまい、
しばし考え込んでしまった、
ハチドリ高柳だったのでした。