今日スタジオにお越しいただいたのは、「発明家」でいらっしゃる、藤村靖之さん!
電気を使わない『非電化製品』の普及に取り組んでいらっしゃいます。


(現れた藤村さんは、白いおヒゲがいかにも「発明家」といういでたちでいらっしゃいました♪)

『非電化』って、ちょっと耳慣れない言葉ですよね。
でも藤村さんの発明を拝見すると、『非電化』の冷蔵庫に洗濯機、クーラーに除湿機、と、
電気がなくては絶対に無理そうなものばかり。
ちなみに、例えば『非電化冷蔵庫』というのは、放射冷却を利用して冷水を作り、
それで中のものを冷やす仕組みになっているのだとか。
そういうものを発明すれば、例えばモンゴルの遊牧民も、
冷蔵庫を使った生活が出来るようになる、というわけなのです。

「日本では電気を使える状況が当たり前だったりしますけど、
途上国ではまだまだ、電気が通っていない場所も多くありますよね。
そんな地域の人は、『非電化』のものを開発してあげれば、
電気を使いたくても使えない人たちに、少し便利な生活を提供してあげられますし、
何より、電気をそれほど使わなくていい生活っていうのは、環境にも優しいですよね。」

そんな藤村さんには、世界中から「発明依頼」が殺到!
今や、世界中を飛び回って、「発明」して歩く生活をなさっています。
でも、藤村さんがなさるのは、あくまで「環境に優しい」発明ばかり。

「だけどね、例えばこの間ナイジェリアに行って、
オレンジジュースの工場を作ってきたんだけど、
最初は向こうの人たちが、『ハイテクのカッコイイ工場が欲しい』って言うわけですよ。
反対に、私が提案したのは、全部人の手でやるような、とてもローテクで、
だけどエコな工場。これだったら雇用も増えるし、環境にもいいので、
結果的に、必ずその国のためになるはずなんですよ。
だから、一生懸命説得して、最後には住民が納得してくれた。
そんな時、やっぱり嬉しいな、と思いますね。」

なるほど。いくら藤村さんが環境にいい発明をしようと努力していらしても、
例えば途上国だと、それがまだまだ受け入れられない場面もあるのかもしれませんね。
でも、それもハチドリのひとしずく。
少しずつでもいいから、何とか住民を説得して、このままの活動を続けてほしい。
そんな風に感じた、ハチドリ高柳でした。