今日ゲストにお迎えしたのは、お名前だけで人をひきつけてしまう、
その名も『炭焼三太郎』さん!
「スミに置けないエコ暮らし」をお伺いしようと、お待ち申し上げておりました♪


(素朴で率直なお人柄そのものの三太郎さん。
炭焼きって、ホントに奥が深くて面白いんですって。)

昔は、どこの家庭にも、暖をとるためや煮炊きのためにあった、炭。
それが、燃料革命とともに、ガスや石油にその座を奪われてしまいました。
でも、最近では冷蔵庫に入れて消臭剤にしたり、お風呂に入れて入浴剤にしたり、
お釜に入れておいしいご飯を炊いたり、と、その用途は多岐に渡り、
再びその効用が見直されてきています。
ちなみに三太郎さん、そのお名前はどこから・・・?

「あのね、江戸時代に実際にいた人物からもらったんですよ。
江戸時代は、炭っていうのは高級品で、将軍家や大奥でだけ使われていたんです。
一般庶民は、薪を使っていましたからね。
そんな中、お金持ちのお屋敷ばっかりをねらって、炭を売り歩いて大もうけした炭商人がいた。
それが、炭焼三太郎だったんです。
そしてその三太郎は、大もうけするとそのお金をぜーんぶ、当時の吉原とかで使っちゃうの。
そんな粋な生き方がすごくいいなー、と思って、僕もその名前をいただいたんですよ。」

なるほど。炭って、高級品だったんですね?
そして、現代の三太郎さんはどうしてその道に?

「実家が山を持っていて、炭焼きを元々やっていたんです。
僕は仕事をリタイアして、ちょっと趣味としてやってみるつもりが、
春夏秋冬いつでも出来具合が違うし、失敗もいっぱいするし、でもよく出来たときには嬉しいし、
すっかりはまってしまったんですよ。」

なるほど。炭焼きを語る三太郎さんは、本当に楽しそう!
今では、同じようにお仕事をリタイヤされた団塊の世代の方たちなど、
様々な方が三太郎さんの門戸をたたき、同じようにのめりこんでいかれるのだとか。

「石油とか石炭みたいな化石燃料は、絶対にいつかなくなってしまうじゃないですか。
でも木炭は、木さえ植えておいて、炭を焼く技術さえ習得しておけば、
いくらでも作り出すことが出来る。人間にとって、これほど持続可能な燃料はないですよ。」
と三太郎さん。

確かに、言われてみれば木炭は、木を原料に人間が作り出せる燃料。
次世代の、画期的な燃料として、また見直される日が来るかもしれません!
その日まで、どうぞ三太郎さん、その技術を一人でも多くの人に、引き継いでおいてくださいね!