妹沢奈美さん、住吉美紀
住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。“頑張るプロフェッショナルの女性の素顔に迫る”をテーマに、各界で活躍されている素敵な女性をゲストに迎えて話を伺うコーナー「Blue Ocean Professional supported by あきゅらいず」。
4月4日(月)のゲストは、音楽ライターで、フランス発の音楽ストリーミングサービス「Deezer(ディーザー)でミュージック・エディターも務める妹沢奈美(せざわ・なみ)さん。今回の放送では、ノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーのギャラガー兄弟を中心に1991年に結成されたUKロックバンド・Oasis(オアシス)とのインタビューで印象に残ったエピソードや、第64回グラミー賞などについて語ってくれました。
妹沢奈美さん
現代美術史を学ぶために訪れたイギリス留学中にUKロックと出会ったことがきっかけで、音楽ジャーナリストの道に進んだ妹沢さん。大学卒業後は音楽系出版社「ロッキング・オン」に入社。その後フリーに転向し、取材記事やライナーノーツなどの執筆活動をおこなっています。
妹沢奈美さん
◆オアシスのインタビューを数多く担当
住吉:日本でも非常に人気があるオアシスですが、日本でインタビューを受けるときは、ほぼ妹沢さんをご指名されたそうですね?
妹沢:ありがたいことに最初はレコード会社さんのご希望もあってインタビューをやり始めたのですが、オアシスのメンバーから、とてもいい話をたくさん聞かせていただくことができたんですね。トップアーティストなので海外でインタビューをやる回数も限られているんですけども、そういうときは日本代表としてインタビューをさせていただきました。
住吉:へえ~! インタビューを振り返ってみて、どんなところがよかったと感じますか?
妹沢:振り返って思うと「真面目な女性」だったからじゃないかな、と(笑)。
住吉:どういうこと(笑)!?
妹沢:彼らはイギリスのマンチェスターというところで生まれ育っているのですが、レディーファーストで女性には親切なんです。なおかつオアシスの兄弟(兄ノエル・ギャラガー、弟リアム・ギャラガー)はお母さんをとても大事にしていますから、女性が一生懸命に質問をすると、とても丁寧に応えてくださいましたね。
住吉:なるほど! ある意味(2人の)弱点を突けたわけですね(笑)。妹沢さんにとってオアシスとの対談はかけがえのない経験でしょうし、思い出もいっぱいあると思います。個人的に「これは忘れられない」といったエピソードはありますか?
妹沢:誰にも言ったことがないんですけれども、オアシスとしばらく取材をしていたら、リアム・ギャラガーが私のことを「プリンセス」と呼んでくださるようになりました。
住吉:ええー!?
妹沢:この話、恥ずかしくて今まで言ったことはありません(笑)。プリンセスと呼ばれるようになってからは「ハロー、プリンセス。元気だったか?」と言ってくれるようになりました。
住吉:すごい! お姫様!!
妹沢:20代の頃から取材をさせていただいておりましたので。
もともとは現代美術史を学ぶためにロンドンに留学されたという妹沢さん。第二の故郷ともいえるロンドンでアフタヌーンティーを楽しむ様子(2015年)
◆BTSが持つ魅力とは?
住吉:妹沢さんの選曲で、BTSの「Butter」をオンエアさせていただきました。さっきのオアシスの流れからのBTSなので、びっくりしています(笑)。お好きなんですか?
妹沢:私、「ARMY(BTSファンの愛称)」です。
住吉:ずっと洋楽ラブで活動されてきた妹沢さんがハートを奪われたわけですから、それがBTSのすごさですよね。それだけ音楽性があるってことですよね?
妹沢:まさしく。音楽性もアティチュードも、彼らが世の中に示しているメッセージも、すべてがカッコいいです。
住吉:社会現象を目の前で見ているような感覚になりました(笑)。
◆第64回グラミー賞のノミネート選考をどう見る?
住吉:妹沢さんはグラミー賞の中継のコメンテーターもされたことがあるそうですね。2022年はノミネートの選出が変わったとか?
妹沢:そうなんですよ。これまでは20人ぐらいの方がノミネート作品を選んで、そこから1万人以上いる会員が投票をするというシステムでした。第64回グラミー賞から、20名ぐらいが選ぶプロセスがなくなったものですから、最初から会員投票で始まったんですね。アメリカの現状を反映している一方で、BTSみたいな世界的な現象を起こしている人たちは選出から外れている印象です。
住吉:なるほど。“今のアメリカ”がものすごく映し出されているんですね。今年注目しているアーティストはいらっしゃいますか?
妹沢:アーロ・パークスというイギリスの女性シンガーです。最優秀新人賞などにノミネートされているんですけども、「こういう子っているよね」とかじゃなく「この声はすごいよね」と最初から思える、大変才能のあるシンガーですね。
住吉:注目してみようと思います!
◆J-POPを世界にレコメンド!
住吉:妹沢さんは現在、高音質の音楽が聴き放題のサブスクリプションサービス「Deezer」のコンテンツ制作に携わっています。フランスが本社の音楽配信サービスとのことですが、J-POPも聴けるのでしょうか?
妹沢:聴けます。現在、「Deezer」は186ヵ国で展開していまして、世界一の展開数となっています。私の仕事は日本のお客様にJ-POPを含めたいろんな音楽を提供するだけでなく、海外の方に日本の音楽を紹介する役割も担っていますので、海外のお客様におすすめのJ-POPを紹介するプレイリストを作ったりしています。
住吉:すごい!
妹沢:J-POPも人気なんですけども、(日本の)アニメ音楽はフランスや、「Deezer」ユーザーが多いブラジルなんかでも人気があるんですよ。
ストリーミング・コンテンツ用の収録風景。イギリスのオアシスを筆頭に、国内外でさまざまなアーティストの取材をされています
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聴取期限 2022年4月12日(火)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/bo/
特設サイト:
https://www.tfm.co.jp/bo/aky/