大阪府北部地震や、先日の西日本豪雨では
水道管が破裂するなどして、広く断水しました。
水は命に直結するだけでなく、
生活や災害後の片づけ作業にも欠かせません。
そこで今回は、東京で災害が起きて断水したら、
どのような対策が取られるのかをご紹介します。

東京都の場合、「災害時給水ステーション」で
水をもらうことができます。
この災害時給水ステーションには3種類あって、
ひとつめは『消火栓』を活用するもの。
都内およそ2,600ヵ所ある避難所の近くの消火栓に
仮設の蛇口がつけられて、
応急の給水拠点が開設されることになっています。

2つめは、都内の浄水場や給水所、
公園の地下にある応急給水槽で開設される『給水拠点』。
これは都内に213カ所、だいたい半径2キロの間に1カ所あります。
25mプールおよそ2,100杯分の水が確保されているそうですよ。
無料のスマートフォンアプリ「ロケスマ」を使うと、
地図で、給水拠点を簡単に確認できます。
是非、災害に備えて「ロケスマ」ダウンロードしておいてくださいね。


ロケスマ「災害時給水ステーション」マップ


災害時給水ステーションの3つめは、給水車。
給水拠点から遠く離れている避難所などは
この車から水をもらえます。
東京都には、給水車が23台あります。

なお、水をもらいに行くときは自分で
ペットボトルやポリタンクなどの容器を
持って行く必要があります。
水を入れると重くなるので、
リュックサックなども活用してください!

そして、何と言っても役立つのは、
くみ置きした水道水です。
水道水は常温で3日間、冷蔵庫では10日間
保管することができます。
なるべく空気に触れないよう、
ペットボトルなどの容器の口元一杯まで
水を入れておきましょう。
必要な水は1日ひとり3リットルと言われていて、
3日分の水道水をくみ置きしておくと安心です。

ちなみに、消毒用の塩素が抜けてしまうので、
沸かさない方が、くみ置きには向いています。

西日本豪雨で断水した被災地では、
とにかく水が足りないと言う声がありました。
もし、暑いこの時期に災害が起きたら・・・と考えて
あなたも是非、備えてくださいね。

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