今週は台風19号20号と、立て続けに影響を受けていますね。
台風は例年8月と9月にほぼ同じ数、発生しているので
これからも注意が必要です。
そんな中、台風がどんなコースをたどると
自分の住む街でどれくらい強い風が吹くのかを
台風の発生前に知ることができる
いわば「風のハザードマップ」が開発されました。
今回はこちらを詳しくご紹介します。

その名も『台風ソラグラム』。
スマホ向けに公開されているもので、
『ライフレンジャー』と言うサイト内からアクセスできます。
(※台風ソラグラムはスマホからのみ閲覧可能)

台風ソラグラム

横浜国立大学で気象学が専門の
筆保弘徳(ふでやす・ひろのり)准教授が開発しました。
でも、発生してもいない台風の風を
どうやって知ることが出来るのか、
ちょっと不思議ですよね。
筆保准教授は過去に発生した台風のデータを活用し、
コンピューター上のシミュレーションで
日本列島に800以上の台風を色んなコースからぶつけて、
結果を解析したそうです。
その解析を元に、地域ごとに平均して
どれくらいの風がどのように吹くのかを
地図に落とし込んだのが、この『台風ソラグラム』なんです。

まずはスマホでサイトにアクセスして、
調べたい地域を市区町村単位で選びます。
例えば、東京都庁のある新宿区を選択すると、
新宿を中心とする半径500キロの
大きな円が書かれた日本地図が現れます。
この円はマス目のようになっていて、
沢山のやじるしが書き込まれているほか
カラフルに色分けされているんですが、
これこそが風の向きと強さを表すものです。
地図の下には分かりやすい解説も書かれていて、
新宿区はこんな感じです。

「台風の中心位置が新潟周辺にある場合、
 特に風が強く吹くことがあります。
 仮に中心風速が25m/sとすると、
 警報級の風となる可能性があります」。

・・・なんと、新宿が大きな影響を受けるのは、
台風の中心が新潟の時なんですね!ちょっと意外です。

台風ソラグラムではこのほか、
その時に起こりうる主な被害・事故についても
ポイントが書かれているので、
備える時の参考になります。

風に関するハザードマップ、
多分ほとんどの方にとって初めてのものだと思います。
是非一度、『台風ソラグラム』を確認してみて下さい!

音声ファイルはこちら