9月1日は「防災の日」です。
95年前に発生した
『関東大震災』を受けて制定されたもの、
と言うことは多くの方がご存知だと思いますが、
この地震で被害が最も深刻だったのは、実は【火災】です。
午前11時58分・・・
ちょうど、お昼ご飯の準備で火を使う時間に発生したため、
死者・行方不明者およそ10万5千人のうち
9割近くが火災によって亡くなりました。
そして、今後30年以内に発生する確率70%とされる
首都直下地震でも、火災での死者は最悪の場合
1万6000人と想定されていて、これは犠牲者の7割。

・・・つまり、関東大震災の教訓や首都直下地震の想定から、
私たちが住むこの首都圏は大地震の時、
『火災を起こさないこと』が何よりも重要だと分かりますね。

では、どうすればいいか? ポイントは2つあります。

ひとつめは、自分の家から火が出た時に
しっかりと自分自身で消し止めること。
早い段階で消火することが、
犠牲者を増やさないための最大の鍵です。
あなたの家には消火器、ありますか?
マンションなどでは共用エリアのどこに消火器があるかも
必ず確認しておきましょう。
ただ、天井まで火が回ると私たち自身で消火するのは難しいので、
すぐに避難して下さい。

火災を起こさないポイントふたつめは、
「通電火災」を起こさないこと。
停電から復旧したとき、
スイッチが入りっ放しだった電気ストーブなどにまた電気が流れて、
火災が起きることがあります。
この通電火災を防ぐために有効なのが、
一定の揺れを感じると、自動でブレーカーを落とす装置
「感震ブレーカー」の取り付けです。
工事で取り付けるタイプのものは数万円かかりますが、
いま、簡易型も販売されています。
ブレーカーのスイッチにおもりの付いたキャップを被せておいて、
揺れたとき、おもりが落下する重力を使って
ブレーカーを切る仕組みです。
工事の必要がなくて、価格も3000円ほど。
すぐに付けられるので、お勧めです。
もちろん、避難する時にはブレーカーを
自分で落とすこともお忘れなく!

関東大震災が起きた9月1日だからこそ、
『地震での火災対策』を、
あなたもしっかりと考えて下さいね。


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