災害が起きた時、いまTwitterを使って情報を集めたり
発信したりしていると言う方は多いと思います。
そんなTwitterですが・・・
実はことし7月の西日本豪雨の時、
救助を求めるキーワードを含んだツイートの8割は、
実際の救助要請とは無関係だったことが分かりました。
今回は、その問題点から考える、
Twitterを災害の時にうまく使う方法をお伝えします。

今回の調査・分析は、
東北大学災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授が行ないました。
西日本豪雨で被害が広がっている最中の
7月6日から8日に投稿された『#(ハッシュタグ)救助』を含む
2171件のツイートを調べたところ、
実際に救助を要請するものは123件・・・5.7%でした。
それをリツイートしたものが213件で、9.8%。
つまり、本当に救助活動につなげなければならないツイートは
あわせて15.5%にとどまっていたんです。

では、残りの84.5%は一体、何だったのか?
佐藤准教授によると、
『#救助』を使う際の注意点を書いたものや
被災者への応援メッセージが多かったそうです。
善意のツイートだったはずなんですが、
それによって本当に救助を求めたものが埋もれてしまった・・・
とても残念な結果です。
佐藤准教授は、救助要請は基本『電話』だとした上で
Twitterのユーザーは災害などの緊急時、
不要な投稿を控えるなどの配慮が必要としています。

一方で、自分が災害に遭って、電話もつながらず、
本当に救助が必要な時はどうしたら的確にツイートができるか。
Twitterの公式アカウントでは、
救助要請のツイート例を挙げながらポイントを紹介しています。
まずは、どのような救援が必要なのかを具体的に書く。
この時、住所も書きましょう。
分からなければ、詳しい位置情報をつけてツイートすることも出来ます。
次に、状況が分かる写真を添付。
最後に、『#救助』を忘れずに!
正しく使えるよう、改めて確認して下さいね。

音声ファイルはこちら