30年以内に70%の確率で起きると予測されている
首都直下地震。
死者は最大9,700人、
建物の被害は30万4300棟と想定されています。
ただ、数字が大き過ぎて、
イメージしにくい面もありますよね・・・
そうなると、防災の取り組みも進まないのが現実です。

そんな中、東京都杉並区はこの10月、
区内の被害をもっと分かりやすく伝えるアプリを発表しました。
それが『地震被害想定AR』。
そうなんです、AR=拡張現実の技術を使ったもの!
詳しくご紹介しましょう。

首都直下地震の中でも
首都機能に最もダメージが出るとされているのが、
震源が東京湾北部だった場合です。
冬の午後6時、強めの風も吹く中、
マグニチュード7.3の地震が発生。
アプリでは、そんな想定がベースになっています。

早速アプリを立ち上げて、
杉並の街中でスマホをかざすと・・・
カメラに映し出された街の風景に、
色々なアニメーションが現れます。

例えば『震度予測』の項目を選んでいる時は、
画面にナマズが出てきて、
その場所で予測される震度が大きいほど
ナマズがびちびちと暴れまわります。
同じ画面の中で、避難場所がどこか
矢印と距離も表示されるので、
土地勘がないエリアでもスムーズに避難できます。

また『建物の被害想定』の項目を選んでスマホをかざすと、
例えば火災の被害については、
消防士姿の杉並区のキャラクターなみすけが
ホースで火を消しているアニメとともに、
そのエリアが何件くらい焼けてしまう可能性があるか
データも現れます。

アニメ自体が可愛いくて、ゲーム感覚もありつつ、
でもリアルな被害を知ることができる、
この『地震被害想定AR』。
杉並区で生活している、
または働いたり学校に行っていると言う方は、
是非ダウンロードすることをお勧めします。

http://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/kyukyu/jishinsoutei/index.html


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