地震のとき、数字の「3」で命を守る!
今回は、そんなお話です。

東京大学大学院の客員教授も務める
NPO法人「環境・防災研究所」の松尾一郎副所長は、
『地震で命を守る「3」の論理』と言うものを提唱しています。
どう言うことなのか、気になりますね。

まずは『3秒』。
地震で小さな縦揺れが始まってから
動けないくらい大きな揺れが来るまでは、
3秒ほどのタイムラグがあることもあります。
そこで、この3秒間にどれだけ動けるかが
命を守る大きな分岐点となります。
テーブルの下に潜り込む、手で頭を守るといった
とっさの動きがとれるよう、
しっかり覚えておきましょう。

次の数字は『30秒』。
地震にもよりますが、
大きな揺れは30秒ほど続くケースもあります
2007年の新潟県中越地震後に松尾さんが行った調査では、
ケガをしたのは「揺れの最中」と答えた人が8割に上りました。
つまり、大きな揺れが続く30秒間は、
けがをしないことがポイントになります!
ちなみにケガは、物が飛んできたとか
壁や家具にぶつかったと言ったケースが多く、
4割の人が家具をほとんど固定していなかったそうです。
揺れている30秒間に命を守るには
「家具を固定しておく」そして
「寝室に倒れてきそうな物は置かないこと」を徹底しましょう。

さて、津波の恐れがある場合は、
一般的に地震から「3分後」に津波警報が出され、
「3分から30分」で津波が到達するとのことです。
津波では、3分以内に高台へ避難開始!

また、地震で閉じ込められるなどした場合、
命を救える時間は地震から「3日以内」とされています。
ただ、地震で混乱する中、消防や救急がすぐには駆け付けられない現実も。
そこで、重要なのが、周囲との協力です。
3日以内に救助し合えるよう、普段から関係を作ることも大切です。

このように数字の「3」は確かに
地震で命を守る上で大きな意味を持っているように感じますね。
「3」の論理、あなたも意識しておいてくださいね。

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