今回は、気象庁による
「あなたの町の予報官」についてご紹介します。

一昔前と比べて、天気予報は本当によく当たるようになりました。
気象庁の「予報官」と呼ばれる専門家が
様々な気象データを読み解いて、最新情報を届けてくれます。
ただ、それでも天気は急変したり、
思いもよらない事態になることがあります。
そんな時、避難勧告や避難指示を出すのは自治体のトップですが、
彼らだけで判断をするのが難しいケースも増えています。

そこで気象庁はこの4月から全国で順次、
自治体の防災業務をサポートする
特別なチームを作ることになりました。
それが「あなたの町の予報官」です。

これまで、災害が起きた時や起きそうな時に
駆け付けてサポートする「JETT(ジェット)」
と言う取り組みは気象庁にありましたが、
今回は、何も起きていない平常時からを想定しています。

「あなたの町の予報官」は、
全国各地の気象台から1チーム3〜5人で編成され、
この1つのチームで複数の自治体を受け持つ予定です。
例えば、長野県は自治体が77もありますが、富山県は15。
地域によって自治体の数が全く異なるからなんです。

では具体的に、チームが平常時から
どんなサポートをするのかですが・・・
例えば、担当する自治体に出向いて、
防災担当者などに気象データの読み解き方をレクチャーしたり、
住民向けの防災教育の方法などを伝えたりする予定です。
また、その土地ならではの災害
=火山の噴火や大地震、洪水が起きる可能性が高い自治体には
より専門知識を持ったメンバーが加わってレクチャーもするとのこと。
チームは、担当する自治体のトップと携帯電話の番号を交換するなど
いざと言う時のホットラインも築きます。
自治体と気象台で普段から顔の見える関係を作り、
協力して住民の命や生活を守る「あなたの町の予報官」。
とても心強いですね!

そして、だからこそ私たちは、
避難指示や避難勧告が出されたとき、
自分だけは大丈夫と思わず、
しっかりと適切な行動をとるよう心がけましょう。
どんなにきめ細やかな情報が出されても、
最後に命を守るのは、あなた自身です!

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