政府の地震調査委員会は2月26日、今後30年間に
東北から関東にかけての日本海溝沿いで
大地震が発生する確率を改定しました。
詳しくご紹介しましょう。

政府によるこの予測は『長期評価』と言って、
例えば今回の日本海溝沿いや、南海トラフなど
地域ごと、数年おきに改定されています。
このエリアの改定は、
東日本大震災を受けた2011年11月以来。
その後の調査や最新の知見を踏まえていて、
注目すべきものです。

地震に関する確率の算定方法はいくつかありますが、
その内の1つを目安としてご紹介すると、
例えば、あるエリアで
平均して100年に1回、巨大地震が起きているとします。
この場合、30年間にこの地震が起きる確率は30%なのだそうです。
実際にこれまで起きた地震を元に
確率を出しているということですね。

今回は、日本海溝沿いのエリアで
将来発生すると考えられる地震について、
場所や規模などを踏まえて12の確率を出しました。

まず注目は、宮城県沖での地震です。
M7.9の【巨大地震】が今後30年間に起きる確率は
これまでの「ほぼ0%」から
「20%程度」に引き上げられました。

また、【大規模地震】と言われる
M7.0〜7.5程度が起きる確率は、
福島県沖が、これまでの「10%程度」から一気に「50%程度」に上昇。
青森から岩手北部の沖にあたるエリアでは、
これまで「90%程度」とされていたのが更に上がって
「90%程度以上」と言う表現に変わっています。
宮城県沖も「90%程度」。
茨城県沖は「80%程度」と、とても高い確率です。

地震調査委員会の委員長で東京大学の平田直教授は、
「大震災があったので、
 しばらく大きな地震は起きないとは
 考えないでほしい」と警戒を呼びかけています。

改めて、自分の備えは大丈夫か・・・
この機会に見直して下さいね。

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