熊本・大分地震の発生から、丸3年が経ちました。
3年前に本震が発生した日、
今週の4月16日には阿蘇山が噴火し、
噴火警戒レベルは2のまま維持されましたが、
今後の火山活動には注意が必要です。
そして、熊本・大分地震を起こした断層では
一部にまだひずみが残っていて、
調査をした九州大学は
いつまたM6.5から7クラスの地震が起きてもおかしくないと
警戒を呼びかけています。

このような大地震が首都圏で起きた場合、
最も怖いのが『火災』です。
国は、最悪の場合、死者2万3000人のうち
7割に当たる1万6000人が
火災で命を落とすと想定しています。
そのためには、火を出さない、
そして早い段階で消し止めることが大切ですが、
正しい消火方法は火元によって異なります。
そこで今回は状況ごとに、初期消火のポイントをお伝えします!

火災が発生したら、
まずは大声で隣近所に知らせることが重要とされています。
逃げ遅れを防ぐため、
そして一人でも多くの手で火を消し止めるためです。

その上で・・・
キッチンのコンロから火が上がってしまった時。
油の入った鍋に水をかけるのは厳禁です。
消火器で火を消しましょう。
もし消火器が近くにない場合は、
ぬらしたシーツやバスタオルを手前からかぶせて、
空気を遮断して火を消します。
その際、油が完全に冷めるまで
このシーツやタオルは取り除かないで下さい。
なお、ガスは震度5程度以上の揺れを感知すると
自動で止まるようになっています。
揺れている最中は、
無理にコンロには近付かないようにしましょう。

次に、電化製品から火が出てしまった時は、
いきなり水をかけると感電する危険があります。
コンセントやブレーカーを切った上で、
水や消火器で火を消します。
そして、カーテンやふすま、障子に火が移ってしまった時ですが
一般的に、初期消火が可能なのは天井に火が回るまで・・・
大体、火が出てから2〜3分と言われています。
天井まで火が回った場合は無理をせず、すぐに避難しましょう。

もうすぐGW。
家で過ごす時間も長くなる中、消火器がどこにあるか
ちゃんと使えるかも併せて確認して下さいね。

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