きょう5月4日は『みどりの日』。
自然に親しむとともに、その恩恵に感謝し、
豊かな心をはぐくむ日とされています。
東京都心も実はとても緑が多いですよね。
中でも、森と呼べるほど豊かなのが、明治神宮です。
そしてこの明治神宮の森、
『防災に強い』と言われていることをご存知でしょうか?
明治神宮の森はおよそ100年前、
人の手によって作られました。
木の高さが異なる4つの層
=「高木層」「亜高木層」「低木層」「草本層」になっていることが
防災に強い上で重要だと言うことなんですが・・・
どう言うことなのでしょうか?
明治神宮の森を研究している
西野文貴(にしの・ふみたか)さんに伺いました。


 一番高い樹は20〜25mの「高木層」と「亜高木層」
 その下、3mくらいの縁の下の力持ちの「低木層」
 そして「草本層」と言う、
 森林構造がきちんと出来た森になっています。
 これがなぜ防災に強いかと言うと、
 一番重要なのは地面の中にあります。
 東日本大震災の時に残った木々は
 直根性、深根性といって
 根がとても深く、また地面に真っすぐ根を下ろしていて、
 それが津波からも耐え抜きました。
 4層構造の明治神宮の森も
 色んな木々の根が深く根付いていて、
 ちょっとした地震や火災から守ってくれるため、
 防災に強い森と言えます。
 明治神宮の森の中には『タブの木』もあります。
 「タブの木一本、消防車1台」と言われるくらい
 水分を多く含んでいるので、
 この都市域で火災が発生した場合、守ってくれるんです。



明治神宮の森が防災に強いポイント・・・
実は【根】にあったんですね!
大きな木は根が土の中に深く入り、
低い木は横に広く入るそうです。
揺れにも、火災にも、そして津波にも強い鎮守の森。
防災と言う観点からも、未来に大切に残していきたいですね。

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