6月18日夜に発生した新潟と山形を中心とする地震では
津波注意報や避難指示が発表され、
実際に新潟では10センチの津波が観測されました。
今回、津波での大きな被害は幸いにもありませんでしたが
この『10センチ』であっても、津波はとても怖い存在です。
そこで今回は改めて、津波について考えます。

まず、津波の注意報や警報の発表される基準をおさらいしましょう。

 ★津波注意報
 予想される津波の高さが高いところで
 20センチ以上、1m以下の場合
 かつ津波による災害のおそれがある場合

今回、実際は10センチでしたが、この津波注意報が出ました。
くるぶしより少し上くらいの高さなので
大したことないかなとも思ってしまいがちですが、
津波は海の底から海面までの海水全体が動く、
エネルギーの大きな波です。
たとえ10センチ、20センチ程度であっても
速い流れに巻き込まれるおそれがあるので、
特に海の中にいる人は、すぐに離れる必要があります。

 ★津波警報
 予想される波の高さが1m以上、3m以下の場合

標高の低いところでは浸水被害が発生するほか、
人は流れに巻き込まれてしまうので、
沿岸部や川沿いにいる人はすぐに高台や避難ビルなど、
建物の高さでいうと5階以上の安全な場所へ避難しましょう。

 ★大津波警報
 津波が3mを超えるとき

木造家屋が全壊して流されるレベルなので、
ただちに、頑丈な建物の可能な限り高いところに逃げます。
と言うのも、いま記録に残っている最も高い津波は、
東日本大震災のときに岩手県大船渡市で観測された40m。
一般的なマンションでいうと13階以上にも相当するため、
いかに高くに逃げなくてはならないか、分かると思います。

そして、何より重要なのが、
津波からは一人ひとりがそれぞれ逃げること。
迎えに行ったり、誰かを待つのではなく、
てんでばらばら=てんでんこに逃げることを
この機会に改めて、家族や大切な人と確認しておいてくださいね。

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