大雨によって大きな被害が出た西日本豪雨から、1年。
この豪雨では、気象庁や自治体から
気象情報や避難を呼びかける情報が出されましたが、
実際の住民行動にはなかなかつながらず、
逃げ遅れなどで200人を超える方が亡くなりました。

当時、出された情報の種類があまりに多く、
どの情報を受けてどう行動すればいいのか
分かりにくかったという現実があります。
その反省を踏まえて、気象庁は今年5月、
災害の危険がある時に私たちが取るべき行動を、
5段階の警戒レベルで分かりやすく発表することを始めました。
警戒レベルは、1〜5まであり、5が最も高いレベルです。

では、避難にかかわる具体的な項目をチェックしましょう。

まず、警戒レベル3。
これは、大雨・洪水警報や河川の氾濫警戒情報、
そして高齢者などを対象にした避難準備情報が出されたときです。
レベル3になったら、
高齢者や障害のある方、妊婦さんや子供連れなどで
避難に時間がかかる人たちは、速やかに避難しましょう。

警戒レベル4は、避難指示や避難勧告、
土砂災害警戒情報や河川氾濫危険情報が出されたとき。
対象となるエリアの人たち全員、
速やかに避難しなくてはなりません。
ただし、どこかに行くことだけが避難ではありません。
避難=難を避ける!
身の安全を守る行動を具体的にとるということです。
レベル4が出されたら、すぐ避難。
自分は大丈夫と思わず、必ず行動してください。

なお、レベル5は、大雨特別警報が出されたり、
河川が氾濫、土砂災害が発生など、
『災害がすでに起きている状況』です。
レベル4が出た段階で、避難することが大切ですが、
もし自分の生活する場所がレベル5になっても
まだ避難していない場合は無理をせず、
その場でできる最善の方法で命を守ってください。

この「大雨・洪水警戒レベル」はそれぞれの自治体や、
ラジオ・テレビなどのメディアを通じて伝えられ、
気象庁のホームページでも公表されます。
是非、あなたの避難につなげてくださいね。

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