今週は首都圏でも特に暑い日が続いています。
熱中症への注意が本当に必要ですが、
日本気象協会による「熱中症ゼロへプロジェクト」の調査で、
ペットである愛犬も
4分の1が熱中症にかかった経験のあることがわかりました。
全国の犬の飼い主325人にアンケート調査したところ、
動物病院で熱中症と診断されたことがある、
あるいは熱中症の症状が出たことがある、
またそのどちらも経験があると答えた人があわせて24.3%にも上ったんです。
決して珍しいことではないんですね・・・・

なお、犬の熱中症の兆候は「普段と違う様子」と言うのがキーワード。
ハアハアと激しい呼吸やよだれ、粘膜の充血やうっ血、
脈拍が増えるなどの症状が見られるそうです。
お尻から熱を測ったとき、40℃を超える場合には熱中症の疑いが濃厚とのこと。

では飼い主さん、もし愛犬が熱中症かもと思った場合、
すぐにどんな対応をすればよいか、ご存じでしょうか?

一番は、やはり動物病院に連れて行くことですが、
応急処置としては、常温の水をかけて体を冷やすことが有効です。
また、水道水で濡らしたタオルなどで包んで、
涼しい場所で風を送り、喉から首、胸そしてお腹にわたる
広い範囲を冷やしてあげるよう努めましょう。
ただ注意していただきたいのが、氷水などで急に体を冷やさないこと!
急激に冷却すると、体の抹消の血管がぎゅっと収縮して、
温度の高い血液が内臓をかけめぐることになるそうです。
そうなると、熱が発散しにくくなって、逆効果となるため、
アイスバッグなども使わないでください。あくまで、常温の水です!

また調査では、屋内屋外、昼夜問わず
愛犬の熱中症は発生していることもわかりました。
犬の熱中症は重症化しやすく、
室内でクーラーをかけてお留守番させていても、
豪雨や地震で停電して、高温になってしまうこともあります。
二重三重にどんな対策をとるのか、応急処置は正しくできるのかなど、
大切なペットのために、是非備えてくださいね。

日本気象協会によるイヌ・ネコの熱中症予防対策マニュアルは
こちらからアクセスしてください。

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