今週は台風10号が西日本を中心に直撃して、
各地に被害が出ました。
これからの時期、台風や豪雨による水害には
引き続き注意が必要です。
その際の被害想定をあらかじめ知ることができるのが、
各自治体が予測し、地図に落とし込んで発表している「ハザードマップ」です。
その中でも、東京都江戸川区がことし5月に配った水害ハザードマップが
いま、話題になっているのをご存じでしょうか?

江戸川区の水害ハザードマップの表紙には
江戸川区全域の地図とともに
「ここにいてはダメです」と太字で書かれています。
江戸川区は、荒川や江戸川、東京湾に囲まれ、
区の7割が『海抜ゼロメートル地帯』。
つまり、満潮の時の水面よりも土地が低く、
洪水や高潮によって川が氾濫すると、
最悪の場合、ほとんどの地域が浸水します。
この浸水は、江戸川区だけでなく、
江東5区と呼ばれる墨田区、江東区、足立区、葛飾区の
ほとんどの地域でも発生し、
人口の9割以上に当たる250万人が被害に遭うと予測されています。
浸水は長いと2週間以上も続き、
最大で深さ10メートル以上になる恐れもあります。
つまり、すごい数の人たちが長期間、避難しなくてはならなくなるんです。

そして、浸水すると区内の避難所は当然、使うことができなくなります。
避難の条件としてもうひとつ「遠くに」と言うのも加わってきます。
たとえマンションの高い階に住んでいる人も、
水道・電気・ガス・トイレが使えないことで
生活できなくなる可能性があります。

では、巨大な台風や
経験したことがないような大雨が想定される時は、
江東5区に住む人はどうすればいいのか?
ハザードマップでは、東京の西部や千葉、埼玉、
神奈川などに避難するよう呼び掛けています。
また、それらの場所で親戚や知人、宿泊施設などの避難先を
あらかじめ自分で確保しておくよう勧めています。
江東5区に住んでいる方以外も、
いざという時に頼れる人や場所を考えておくのは大切なことですね。

江東5区のハザードマップ、
この地域で生活しているけれど
まだ見たことがないという方は、
下記から必ず1度、チェックしてくださいね。
古賀涼子でした。

★江東5区大規模水害ハザードマップ
(※区を超えて確認できるハザードマップ)
https://www.city.koto.lg.jp/057101/bosai/bosai-top/topics/documents/haza-do.pdf

★江戸川区
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e007/bosaianzen/bosai/kojo/kanrenmap/n_hazardmap.html

★江東区
https://www.city.koto.lg.jp/470601/machizukuri/kasenkoen/kasen/53578.html

★墨田区
https://www.city.sumida.lg.jp/anzen_anshin/katei_tiikinobousai/kouzui_hm1.files/2018_HM_sassi_japanese.pdf

★足立区
http://www.city.adachi.tokyo.jp/kikaku/bosai/bosai/hazard-map-k.html

★葛飾区
http://www.city.katsushika.lg.jp/kurashi/1000063/1004031/1004779.html


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