九州北部豪雨の被害が残る中、
今週は首都圏や三重県などでも浸水や冠水の被害が出て、
亡くなった方もいます。
一方で、9月1日は防災の日でした。
災害に備えるというと、水・食べ物の備蓄、
持ち出し袋の準備などが真っ先に挙げられますね。
でも、覚えているでしょうか?
東日本大震災が発生したとき、被災地でなかなか手に入らなくて
多くの人がとても困ったものがありました。
それは、ガソリンや軽油、灯油といった『石油製品』です。
ガソリンスタンドには連日、大行列が出来ました。

災害時には、人や物資の移動のためにガソリンや軽油が
普段にもまして必要とされる中、
家が被災した場合には、車の中で避難生活をする方も増えます。
車の中で、情報収集のためにラジオを聴いたり冷暖房を使ったり、
スマホを充電したりするのに、ガソリンや軽油は欠かせません。
また、灯油を使うストーブは、
寒い季節の災害では部屋や避難所を暖かく保つだけでなく、
これまでの災害では実際に、停電する中で
ストーブの上でお湯を沸かしたりして活用した例もありました。
石油製品は、災害時に必要とされるものですね。

でも、ここでひとつ問題があります。
ガソリンや灯油は水や非常食のように簡単に備蓄できません。
そこで重要となるのが
『満タン&灯油プラス1缶(ひとかん)運動』
いざというときに備えて、
車の燃料メーターが半分程度になったら満タンにする。
暖房用の灯油は、1缶多めに備える。
この2つを実践しましょうというもので、
ガソリンスタンド業界が提案しています。

ちなみに、燃料タンクの大きさや燃費にもよりますが
満タンであれば、車はおよそ400キロの移動ができますし、
アイドリング状態なら40時間は冷暖房が使えます。
また、灯油が1缶=18リットルあれば、
7帖の和室を85時間も暖め続けることができるそうです。
普段から備えておけば、
災害の時にみんながガソリンスタンドに殺到して
パニックになることも避けられます。

『満タン&灯油プラス1缶運動』。
あなたの安心のために是非、覚えておいて下さいね。

古賀涼子でした。

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