あすから12月、今年も残すところあと1か月となりましたね。
特に風や雨による大きな災害が相次いだ今年、
被災地となった場所が複数、かつ広範囲に及んでいる現実があります。

こうした中、ボランティアによる被災地での復旧活動への協力が
呼び掛けられていて、厚生労働省は今月、特に16の地域で、
多くのボランティアを必要としていると発表しました。
中でも、長野市と宮城県丸森町、福島県いわき市では被害が大きく、
より多くのボランティアが求められています。
いわき市で、ボランティア活動を行い、リーダーも務める福島県の女性は
このように話しています。

 災害からの1か月、仕事で3日間ほど休んだりはしているけれど
 来られる時は、ほとんど毎日ボランティアに入ってます。
 いまもニーズに対して人が全然足りておらず
 悲惨な地域が山ほど残っています、
 そこを見ると、うーん、もういいかなっていう風に
 なかなかなりません。
 いわきは1カ月経ってもまだボランティアが一度も入れていない、
 畳も出せていないお宅が凄い件数あるんですが、
 報道されないので、みんなもう終わってると思われている。
 ですから、来てくださった若い人たちにSNSで発信して欲しいと頼んでいる。
 そうすると、それ見て来たと言う県外の方も結構います。
 来て頂けると嬉しいです。
 困っているお宅が、まだ山のようにあります。

いわき市では、床上浸水以上の被害が出た所が4,840件に上っていて、
1カ月以上経った今も、まだ手付かずの所が多くある状況です。
いわき市を訪れるボランティアは、
平日で100人くらい、週末で300人くらい。
活動の依頼に対して、まだまだ人手が足りていません。
これからますます寒くなったり、雪が降ったりするのを前に、
少しでも復旧を進めることが課題となっています。

もし、いまボランティアに行ってみようかなと思った方がいたら・・・
まずは、必ずボランティアの保険に入ってください。
ボランティアの保険には主に2種類あって、
ひとつが、それぞれの自治体にある全国社会福祉協議会の窓口などで
直接申し込みをするボランティア保険。
もうひとつが、ネットで申し込めるボランティア活動保険。
保障内容や金額にそれほど大きな差はなく、年間で500円くらいです。
https://www.saigaivc.com/insurance/

ボランティアの保険はあなただけでなく、
お手伝いする先の方、被災された方を守るための保険でもあります。
必ず加入して、ボランティア活動を行ってくださいね。

また、ボランティアを募集している地域については、
全国社会福祉協議会のサイトに、詳しく掲載されていますので、
どこで、いまどのようなニーズがあるのか、
自分でも何ができそうか、是非一度、確認してみてくださいね。
https://www.saigaivc.com/typhoon201919/

防災フロントライン、古賀涼子でした。

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