きょうは、『ふっこう割』について。

記録的な豪雨と甚大な被害をもたらした台風19号の上陸から
12日で2か月が経ちました。
台風15号からは、およそ3か月です。
この2つの台風で被災したエリアではいま、
観光に大きな影響が出ています。
交通機関や観光・宿泊施設が被害を受けたことによって
実際に観光客を受け入れられない地域は勿論あります。
一方で、直接の被害は出ていないのに、
自粛ムードなどによってキャンセルが相次いでいる現実も・・・。
現地でお金を使うことが復興への手助けになると分かっていても、
どこに行けばいいのか、有効にお金を使うことが出来るか
分からないと言う方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、国が動き始めました。
2つの台風で大きな被害を受けたエリアへの旅行者に対して
旅行・宿泊料金をひとり一泊5000円割引します!というものなんです。
その名も、『ふっこう割』。
年末年始の旅行にも使えますが、
今回の国の総予算24億4600万円分が尽きるまでなので、
早い者勝ちです!

では、実際に割引を受ける方法です。

個人で直接、宿に予約をしても割引は原則、受けられません。
旅行業者の窓口や宿泊予約サイトを経由することで
割引してもらえるんです。
これまでも、ふっこう割の取り組みは行われてきました。
熊本地震では国から180億円が投入され、
九州全域への旅行に対して割引されたため
実際に観光復興への大きな後押しとなったそうです。
その後、西日本豪雨や北海道地震でも実施されました。

今回、料金が割引対象となる旅行先は、14都県です。
具体的には、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、東京、
千葉、神奈川、新潟、山梨、長野、静岡となっています。
これらの地域での旅行・宿泊について、
例えば宿泊サイトのじゃらんや楽天トラベル、
旅行会社のJTBなどで『ふっこう割クーポン』を受け取った上で予約をしたり、
パックツアーで既に割引販売されたものを購入することによって
お得に旅行が出来ます。

ちなみに、東京も今回『ふっこう割』の対象地域に入っていますが、
国内旅行者については、多摩地域と島しょ地域への旅行・宿泊が割引の対象です。
(外国人旅行者は東京全域)
同じ都県内でも被害状況が異なるため、どのエリアを割引するかは
各都県に任されているからなんです。

さきほどお伝えしたように、割引の上限は
一人1泊当たり5000円で、3泊分にあたる1万5000円まで。
外国人旅行客は10泊分に当たる5万円まで。

このふっこう割、とてもお得なので、スタートするとともに
あっという間に予約受付や販売が終わることも多くあります。
各都県が詳細を決めた上で、
旅行会社などで12月中〜下旬を目途に始まる見込みです。

この冬、旅行を計画している方は是非、
こまめに旅行会社のサイトをこまめにチェックしてくださいね!

古賀涼子でした。

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