2019年もまもなく終わろうとしています。
今年も大きな災害が相次ぎましたね・・・
この年末年始、家族で過ごす機会が増える方も多いと思うので、
改めてみんなで、災害が起きた時のことを確認してはいかがでしょうか。
というのも、親子へのアンケートから
防災をめぐるすれ違いが浮き彫りにもなっているんです。
今回はこちらを詳しくご紹介しましょう。

今年9月の防災の日を前に、おもちゃメーカーのバンダイが
「子どもの防災に関する意識調査」と言うものを行いました。
小学1年から中学3年の子どもがいる親900人に
子どもと一緒に回答してもらったものなんですが、
その結果、家庭で災害への備えをしていても
子どもにはうまく伝えきれていないことが判明しました。

まず、家庭で行っている防災対策を聞いた所、
トップは『非常食』で、親の46%が家に備えていると回答しました。
ところが、この非常食・・・
家のどこに置かれているのかちゃんと分かっている子どもは、
たったの22%!
せっかく家にあるのに、いざというときに親がいないと
うまく活用できない可能性が浮き彫りになったんです。

続いて、災害時の集合場所や連絡手段を
子どもと話し合っているか聞いた所、
「全く話し合ったことはない」と答えた家庭は23%にも上りました。
これでは、大きな災害が起きたときにはぐれてしまったり、
安否確認に時間も手間もかかってしまいますね。
なによりも、安否確認できないと、お互いを探し回ることで
二次災害に巻き込まれる可能性もあります。

では、具体的にどうすればいいのか?
やはり最も重要なのは、集合場所をしっかりと決めておくこと。
それぞれ家に帰ればいいと思いがちですが、
帰宅困難者となってそもそも家に帰りつくことができないことがあるほか、
豪雨で自宅周辺が浸水したり、
地震による火災で焼けてしまったりすることも考えられます。
そして、集合場所は1箇所だけに限定しないことも重要です。
近くの学校などの避難場所はいっぱいで入れなかったり、
その建物自体が被災して、開けないこともあるからです。
特に、地震の避難場所になっていても、
豪雨や津波では土地が低く、危険なケースもあります。
地震であれば、まずはA小学校に避難して集合、だめだったらB公民館。
水に関する災害であれば、まずはC中学校、次にD公園・・・など、
必ず、災害の種類に合わせて、複数の集合場所を決めておきましょう。

改めて、2020年に災害が起きたとしても
家族みんなで乗り切れるように、備えを進めてくださいね。
来年も、最新の防災や災害に関する情報をお届けします!
古賀涼子でした。

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