東京都は、先月、2040年代の東京を見据えた
「長期戦略ビジョン」を公表しました。
この「長期戦略ビジョン」では、
「安全・安心なまちづくり戦略」として、
首都直下地震や台風・豪雨など色々な災害に対して、
ハードとソフトの両面からの備えをさらに加速するとしています。

東京都の小池百合子知事は、防災対策への取り組みについて、
こう話しています。
「昨年は、水害が非常に心配されたということもあって、
 どうすれば良いか、みな真剣に考えられたと思うのですね。
 そのためにも、まずはハードとして、「地下調整池」という
 見えない所なのですが、結構、いい役割を今回も果たしてくれました。
 それをさらに強化していくこと。
 それから「マイ・タイムライン」という形で、
 例えば、川よりも低い所に住んでおられる方々も多い訳で、
 そうした方々が、例えば、地震は急に来ますけれど、
 雨の場合は、台風など予測ができますので、
 その時に、何時間前にはどうしましょう、何をしておくべきか
 という心構えを、お子さんと一緒にしておけるようなキットも作って、
 学校で学んでもらっています。」

小池知事は、防災への取り組みの1つとして
マイ・タイムラインの普及”を挙げていました。
この「マイ・タイムライン」というのは、
いざというときに慌てないよう、避難に備えた行動を
一人ひとりがあらかじめ決めておくというものです。

例えば、台風が近づいていると分かったとき、3日前には何をするか
どんな情報が出たら、自分が住んでいる辺りはどうなるのか、
そして、それを踏まえて、どこで何をするのかなどを、
事前に書き出して整理します。
つまり、自分だけの避難の方法をまとめるというものですね。

東京都では、避難に必要な知識を学びながら、家族で話し合って、
マイ・タイムラインを作ってもらおうと、ガイドブックやシートを
まとめた作成キット「東京マイ・タイムライン」を作って、
都内の小・中・高校などに配布しています。

夏休みの宿題でお子さんが持って帰ったというご家庭も多いですよね。
私も、小学校2年生の息子が持って帰ってきたので、
家族みんなで話し合いながら確認しました。
家族で取り組むということが大切です。

この「東京マイ・タイムライン」は、
東京都のホームページからダウンロードすることもできます。
パソコンやスマートフォンで入力、保存できるデジタル版もあるので、
まずは、どんなものかアクセスし、
それぞれの「マイ・タイムライン」作り、取り組んでみてはいかがでしょうか?

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