新型コロナウイルスの感染が拡大している中、
様々な分野に影響が出ていて、災害の時と同じような状況になっています。
そんな中、私たちが振り回されてはいけないのが、情報です。
あまりに沢山の情報が氾濫して落ち着かなくなったり、
役に立つ情報だからみんなに教えてあげようと拡散した結果、
実はそれがデマで、社会を混乱させてしまったりもします。
では、正しく情報を読み取るにはどうすればいいのか?
重要になるのが「ファクトチェック」です。

「ファクトチェック」とは文字通り、事実がどうかを確認する作業のこと。
2016年ごろから増え始めた「ファイクニュース」に対抗するため、
今、世界中で様々な団体がニュースや情報に対するファクトチェックを行い、
HPなどで発表しています。

今回の新型コロナウイルスに関する情報についてもチェックが行われていて、
日本では、NPO法人『ファクトチェック・イニシアティブ』が、
HP上で新型コロナウイルスに関する特設サイトを開いています。

サイトを見てみると、例えば・・・先月の時点で
「コロナウイルスは熱に弱く、26~27度のお湯を飲むと殺菌効果がある」と言う
情報が出回りましたが、これについて3つのメディア
=ハフィントンポスト、西日本新聞、バズフィードの検証結果が記載されていて、
いずれも専門家の話とともに【デマ/誤り】とされています。

サイトでは、ウイルスについてや感染者の状況について、
社会や経済への影響や、うわさについてなど、
様々の情報のファクトチェックが行われています。

なお、ファクトチェックイニシアティブでは、
一般の人からファクトチェックして欲しい情報も受け付けています。

さらに、このサイトでは
「正しく怖がるためのリンク集」と言うページもあります。
国などが発表する基礎知識のリンクをまとめていて、
リンク先の内容が更新されるたびに「更新あり」とマークがつくので、
常に最新の情報を得ることができます。
医療専門家の話についても、
「専門家会議や学会の見解」と「専門家個人の見解」は、
分けてリンクがまとめられているので
自分に本当に必要な情報だけを選ぶことができます。

もし、新型コロナウイルスに関する情報や、
今後大きな災害が起きた時、真偽が気になる情報があったら、
ファクトチェックしているWebサイトなどを参考にして、
まずは落ち着いて情報を確認してみることが大切です。

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