防災FRONTLINEでは、
新型コロナウイルスに関連した情報をお届けしています。
今日は、「PCR検査」についてお伝えします。

厚生労働省は、PCR検査に向けた相談の目安について
「37.5度以上の発熱が4日以上続く場合」などとしてきた
これまでの内容を見直す方針を示しました。

新たな目安では
体温の具体的な数値は示さず、息苦しさや強いだるさ、高熱などの強い症状がある場合
また、高齢者、糖尿病や心不全などの持病がある方、妊婦さんは
発熱やせきなどの比較的軽い風邪の症状でもすぐに相談するよう呼びかけるとしています。

さて、この新型コロナウイルス感染が疑われる場合、
通常は都道府県の保健所などに設置された「帰国者・接触者相談センター」に
電話相談し、必要に応じでPCR検査などを実施する仕組みとなっています。

そんな中で、
東京都医師会は、PCR検査体制を強化しています。
かかりつけ医の紹介で検査を受けられる「PCR検査センター」
各地域の医師会と連携して
これまでに10か所を超えるPCR検査センターが設置されました。

検査を受けるまでの流れについて、
東京都医師会の角田徹副会長のお話です。
角田副会長
「しっかりとかかりつけ医が電話で対応し、その後で必要な場合には診察をしていただき、
 更に新型コロナウイルスと疑われる場合にはPCRセンターにご紹介します。
 また、肺炎の重症化が疑われる場合は、かかりつけ医の病院で出来る検査をしながら、
 更に新型コロナウイルスかを見極めていただいて、病院に送るか、PCRセンターセンターに送る流れになります。」

PCRセンターに行けばいいのか?と思われている方もいると思いますが
まずは、かかりつけ医に相談をして、検査を受ける必要があります。
医師が、検査が必要だと判断した場合はPCR検査を受けることができます。

PCR検査センターで陽性となった場合の流れについて再び
東京都医師会 角田副会長のお話です。

角田副会長 
「検査を受けた後、翌日の夕方くらいには、結果が届きます。
 週末や、検査の数が増えたときには、1日、2日遅れるかもしれません。
 その時は、自宅でしっかりと待機した上、かかりつけ医から結果を通知します。
 陰性の場合ですが、数は少ないものの、偽陰性の場合もあります。
 念の為、一週間程度は、ご自宅で安静にしてください。
 また、陽性の場合、原則は入院するか宿泊施設で療養するという事になります。
 それがなかなか入れない場合は、自宅で待機となりますが、この場合は、保健所の管理下になります。
 自宅で待機している場合には保健所と一緒にかかりつけ医が健康観察を行います」

今後も検査センターの、設置数を増やしていくという事です。
新型コロナウイルスは軽症者や無症状の感染者も多い一方、
軽症者として自宅療養していた患者さんの容体が急変するケースも出ています。
相談・受信の目安を見直す事で、
多くの患者さんの検査や治療に繋がる事が期待されています。


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