九州の広い範囲をはじめ
岐阜県や長野などを襲った豪雨災害。

新型コロナウイルス感染の
収束が見通せない中で起きた大規模水害。

ウイルスと水害の複合災害が
もしかしたら、
あなたの住んでいる街でも起きるかもしれません。

今日は、
「水害が起きた際の避難方法・避難場所」
についてお伝えします。

まずは、
自分の住んでいる地域が
避難するべき場所であると判断したら
避難所に行きましょう!
その為には、
この番組で何度もお伝えしていますが
日頃からハザードマップを確認する
習慣をつけてくださいね。

家や働いている場所が避難する場所なのか
どうかを確認しておく事が大切です。

一方、
水害での避難方法について、
防災・危機管理アドバイザーで防災システム研究所の
山村武彦先生はこう話しています。

山村先生:
避難所に行くという行為が、場合によっては
クラスターに巻き込まれてしまう可能性もあるわけですね。
危険区域の危険なお家に住んでいる方へ対しての全員避難です。
例えば、
マンションの上階に住んでいれば、避難しなくてもいいですし、
あるいは浸水していても、わずかな浸水であれば
安全な2階の部屋に避難する。
いわば、垂直避難というのもありますよね

今回の豪雨では、
14日時点で九州を中心に河川の106の河川の
100ヶ所以上で氾濫が確認されています。
河川は、
1箇所で堤防が決壊したり氾濫したりすると
一気に低い土地が水に浸かります。

移動するのが危険だと判断した場合は、
無理に移動はせずに、自宅の2階に避難する
垂直避難で救助を待つことが大切です。

また、山村先生は
コロナウイルス感染の中での
避難場所についてこう話してくださいました。

山村先生:
避難所だけではなくて、
基本的には分散避難を考えてほしいですね。
今までは避難勧告が出たら、
避難所に避難するという認識でした。
そうではなくて、
安全が確保できたお宅は基本在宅避難ですね。
避難というのは、避難所だけではなくて、
避難する場合にもいくつかの選択肢がある
という事を認識して欲しいと思います

在宅避難の他にも、
親戚や知人の家、ホテル、
車中泊など様々な避難先に
分散して避難する事が大切です。

豪雨の被災地、
熊本県人吉市の方々にお話を伺った際に
友人家に避難しているという声や
親戚の家や旅館に避難しているという声も聞かれました。

最後に、
山村先生は
コロナウイルス感染症の中で、
今回の様な災害が起きた時も
大切にして貰いたい事があると話します。

山村先生:
日本は、古くから地震や台風に襲われてきた国です。
みんなが駆けつけて、
そして被災者に寄り添い、
助け合って乗り越えてきた国なんですね。
ところが、ウイルスになると、
密接や密着をできるだけ阻害しようとしますよね。
もちろん
物理的な距離は保ちますが
心と心の距離は、
是非密着して寄り添って欲しいと思います。


人の距離は保ちながら、
心の距離は密にして、
そして、手を取り合いましょう。





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