今週6日から7日に
日本付近を通過した台風10号。
この影響で、
九州や中国、四国地方などで停電が起き、
その内、九州では大規模停電が発生し、
一時47万5千910戸が停電しました。

災害が起きた時、
あなたの家でも停電が発生するかもしれません。
東京電力パワーグリッド 
広報の笹岡千恵さんにお話を伺いました。

笹岡さん:
台風や地震が起きた際に停電が起きやすくなります。
また、ゲリラ豪雨による大雨や落雷で停電する事があります。
台風では、強風で飛ばされたトタン、ビニール、樹木などが
電線に引っかかると長時間の停電の原因になる場合があります。

昨年9月の台風15号では、
最大64万戸が停電し
千葉県では、電柱や倒れた木をどけるのに時間がかかり
復旧までに2週間かかった地域もありました。
夜の停電に備えて、
懐中電灯や停電が長時間に及ぶ場合に備えて、
携帯電話の予備の電池パック・
モバイルバッテリーを準備しておくと安心です。

さて、
停電が起きた時、
気をつけなければいけない店がいくつかあります。

まず、“停電した時”です。
笹丘さんは、
停電したらすぐに作業してもらいた事があると話します。

笹岡さん:
停電した際は、
停電開所時の火災防止の為、
アイロンやドライヤー・ヒーターなどの
プラグをコンセントから抜いてください。
また、
ご自宅から避難する際は、
電気の消し忘れの事故を防ぐために
分電盤のブレーカーを切ってください。


これは、
通電火災を防ぐ事に繋がりますから、非常に大切です。
さて、
停電中、避難所に行かず自宅で過ごされる方もいらっしゃると思います。

停電中自宅で過ごす際の注意点”について、
笹岡さんはこう話します。

笹岡さん:
暖房や調理の為、
室内で練炭や炭を燃料とした七輪などを
ご使用することは極力さけていただき、
やむおえず使用する場合は一酸化炭素中毒防止の為
定期的な換気を十分に行っていただきたいと思います。
同様に、
石油ストーブなどの燃焼器具を使用する場合も
定期的な換気を行ってください。
なお、
小型発電機などの排気ガスには、
一酸化炭素などの有害物質が含まれておりますので、
小型発電機は室内で使用されないください。


今回の台風でも、鹿児島県で
自家発電を使用して3人が一酸化炭素中毒となり搬送されています。
また、
過去の災害でも起きていて
2019年9月の台風17号では佐賀県で家族3人が救急搬送されました。
経済産業省や自家発電機機メーカーも
室内や換気の悪い所では絶対使わないで欲しいと呼びかけています。

最後に“電気が復旧した後の注意点”についてです。

笹岡さん:
電気が復旧した際に、家電製品の電源が入ります。
ドライヤーやアイロンなど電熱器具の場合は、
“通電火災”になる恐れがありますので、ご注意ください。
また、
一度水に浸かった屋内配線や家電製品は漏電する可能性があります。
ご使用にならないでください。

先程もお伝えしましたが
通電火災を防ぐために、
電熱器具・装置は停電中スイッチ切る
電源プラグをコンセントから必ず抜いてくださいね。
建物や電気機器に外見は破損がなくても、
配線の損傷、電気機器内部の損傷によっても、
電気が通って、長時間経過した後に火災が発生する場合があります。

煙の発生など異常を感じたら、
すぐにブレーカーを落として、消防に連絡してください。

停電した時、電源プラグをコンセントから抜いているか?
ブレーカーを切っているか?家族でダブルチェックしましょう!
復旧した後も注意が必要ですから、最新の注意を払ってくださいね。


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