台風が近づいて来た時・・・水害だけでなく、
「土砂災害」にも注意が必要な地域があります。

急な山が多く、
台風や大雨、地震などの多い日本では、
土砂災害が発生しやすい地形・環境だと言われています。

去年の土砂災害の発生件数は、全国で1996件。
ほとんどの都道府県で土砂災害が発生しています。
土砂災害が発生するおそれのある区域は、
日本全国でおよそ67万区域。

関東南部では、
4万2千145区域にのぼると推計されています。 
特に、横浜や横須賀などの地域は、
崖がむき出しになっている地域もあるという事ですから
注意が必要です。

さて、この土砂災害、
,け崩れ地すべりE收侘の
主に3つに分けられています。

特徴と前兆現象を確認しましょう。

崖崩れ
斜面の地表に近い部分が、雨水の浸透や
地震などで緩んで突然、斜面が崩れ落ちる現象です。

崩れ落ちるまでの時間が短い為、逃げ遅れる危険があります。
《崖崩れの前兆現象》
がけ崩れが起きる前には、“小石が落ちてくる”
“水が吹き出る”といった前兆現象があります。

地すべり
これは、斜面の一部、あるいは全部が地下水の影響と
重力によってゆっくりと斜面の下に移動する現象です。

土の塊が移動して来るため、
広範囲に被害がでる恐れがあります。
《前兆現象》
地すべりが起きる前には
“がけや斜面から水が吹き出す”
“井戸や澤の水が濁る”などの前兆現象があります。

土石流
土石流は、山腹や川の底の石、土砂が長い雨や集中豪雨によって
一気に下流へと押し流される現象です。

時速、20から40キロという速度で流れてくるため、
一瞬で家などを飲み込んでしまう恐れがあります。
《前兆現象》
土石流が起きる前には、
山鳴りがしたり、腐った土の匂いがするなどの、前兆現象があります。

こうした前兆現象に気がついたら、地域の人と声を掛け合って
いち早く安全な場所に避難する事が大切です。

国土交通省や自治体では、土砂災害による被害を防ぐ為に
砂防えん堤という土砂の量を調整する施設や
警戒避難体制の整備などの対策を進めています。

それとあわせて、
私達も土砂災害に対して日頃から備えておく事が大切です。

そこで、土砂災害から身を守る為に知ってもらいたい
3つの事をお伝えします。

1つ目、
台風が来る前に、
あなたの住んでいる場所が
土砂災害危険箇所か確認しましょう。
土砂災害の6割は、「土砂災害危険箇所」で発生しています。
ハザードマップ、国土交通省・砂防部のHPまたは、
区市町村に問い合わせてみましょう。

2つ目、
雨が振り始めたら
土砂災害警戒情報や雨量の情報に注意しましょう。

3つ目、
大雨や土砂災害警戒情報が発表されたら早めに避難してください。
土砂災害の多くは、木造の1階で被災しています。

どうしても避難所へ行くのが難しい場合は、
近くの頑丈な建物の2階以上に避難しましょう。
それも難しい場合は、
家の中の崖から離れた部屋の2階に避難をしましょう。

台風シーズンは10月まで続きます。水害に加えて、
“土砂災害”にも注意していきたいですね。


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