今朝は、避難所の混雑状況を瞬時に
“見える化”する災害支援システムについてお伝えします。

このシステムは、クラウドサービスを手掛ける会社
「サイボウズ」と東京・調布市が連携して開発しました。

システムの目玉は「避難所アプリ」。避難所の受付で渡される
QRコードを家族やグループの代表者がスマートフォンで読み取り
何人で避難したかを入力します。
すると、瞬時に避難所の混雑状況が反映され、市のHPに公開されます。
そうする事で、市民は避難所の混雑状況をすぐ知る事ができるのです。
また、
QRコードを導入する事によって、
受付時間の大幅な短縮が期待されています。
このシステムの開発への思いについて、
サイボウズ
災害支援プロジェクトチーム リーダーの
柴田哲史さんはこの様に話してくださいました。

柴田:
去年の台風19号の時に、避難勧告が出てて、
その時に避難所が混雑して入れないでも行列だった。
そういう声をたくさん聞いたのでなんとか改善したいなと。
事前に市のホームページで混雑度がわかれば、
その避難所に行かないとか分散避難のヒントになると思いましたし、
それでなんとかならないかなと思って作ったのがこれです。

避難所内で新型コロナウイルスの感染者が出た場合は
避難者のメールアドレスに
濃厚接触者の可能性を通知する仕組みも加えているという事です。
もともとは、
去年の台風19号がきっかけで開発されたシステムですが、
新型コロナウイルスの収束が見通せない中、
分散避難の際にも役に立つ事が期待されています。

また、
市の対策本部向けの情報共有システムも“見える化”されているのです。

例えば、
各避難所のスタッフや多摩川の近くの消防団員が、
専用のアプリを入れたスマートフォンで本部と
会話をすると自動で音声がテキスト化されます。
また、
現場から送った写真は、対策本部のシステムと連動して
地図上に表示されるという事です。
どこで何が起きているかが瞬時にわかるという仕組みです。
去年の台風の際は、
避難所に市民が殺到している事を市が把握するのに
時間がかかってしまったという経験がありました。

その反省から
「現場で何が起きているのか」パソコン画面を開けば
直ぐにわかるというシステムを構築したそうです。

迅速に情報を共有してもらう事によって、
あなたのもとにも情報がすぐ届く・・・・。
私たちの正しい避難行動や今行動すべき事を決める上で
とても大切な事です。

柴田さんは、
このシステムを「調布モデル」として全国に普及させたい考えです。

柴田:
西日本で被害が出た時に、
東日本にいる職員さんがすぐに助けられるとか、
遠隔でサポートできるとかそういう事ができたらいいなとおもいます。
同じツールをだったり同じシステムを使っていると
遠隔からもできる、基本、お問い合わせ対応でいっぱいになって被災した
人の所に行けないなどの事が発生する。
ボランティアセンター今どうなっている?受付何時?などは、
遠隔で被災していない地域の職員の方もできるので。


すでに調布市では導入され試験的に運用されていますが、
狛江市や全国の自治体も導入を検討しているという事です。






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