いつ起こるかわからない、地震などの大規模災害。
あなたは「職場での災害対策」、行っていますか?

きょうは、
勤務先で被災したときの問題と対策」についてお伝えします。
防災コンサルティング会社
「サイエンスクラフト」の
代表取締役社長、竹本加良子さんにお話しを伺いました。

サイエンスクラフトは、
企業に対し、
災害時など不足な事態に備えるための「事業継続計画」を手掛けています。

まず、
勤務中に災害が起きると、どういうことが考えられるのでしょうか。

竹本さん:
建物が倒壊したり、
それ以外にも液状化の危険の高い地域では
段差ができたりマンホールが飛び出したりします。
道を歩いているとブロック塀が倒れてきたりだとか
自動販売機が転倒したりだとかそういったことが考えられます。
室内を見てみると、
オフィス家具が転倒したりとか、
オフィスビルの場合、エレベーターが停止して
閉じ込められてしまうといったことも考えられます。

一口に「勤務中」といっても、
オフィスにいたり、外だったり、
在宅勤務中、出張中など
いろいろなパターンが考えられますよね。

東京都では、
東日本大震災を機に「帰宅困難者対策条例」を定めています。
この帰宅困難者対策条例は、
事業者に対し、大規模災害が発生して、
鉄道などの公共交通機関が使えなくなった時、
社員を帰宅させるのではなく、
事業所などの施設内に留めることなどを求めています。

そのため、3日間分の水や食料、
寝泊まりさせるための毛布などの備蓄を
しておかなければいけないなどとされています。

会社の対応を把握しておくことも重要ですね。
会社だけでなく私たちが備える事も大切です。
私たちができる事について竹本さんに伺いました。

竹本さん:
あなたの職場が何かあったときに、
どれだけ浸水しますかっていうのをハザードマップを見て
確認しているかどうかを確認する事、
オフィスビルが耐震化されているかどうかを
把握しておく事は大事ですよね。
あとは、むやみに帰宅しなくてもいいように、
家族と連絡が取れるようなルールを決めておくとか。
会社に留まるときに、何が必要かっていうのも、
会社が配布してくれるわけではないので、
机の引き出しの中に入れておくだとか、
そういうような対策もいいかなと思います。

コンタクトや自分が飲んでいる薬、
場合によっては替えの下着なども必要になるかもしれません。
また、
こんなところにも、問題があると竹本さんはいいます。

竹本さん:
防災って日常の業務じゃないんですよね。
直接的に儲かる話ではなくて、なかなか進めがたいんですけど、
いざというときに、社員の命を守れるだとか、
自分たちのすごく大事な事業を
お客様に迷惑をかけないように続けていくための
対策を進める事は重要です。
それは、
経営者側がどういう意識を持つかによるかなと思いますし、
社員の皆さんから声を上げていくことも大事かなと思います。

竹本さんが講師として参加している東京都の「防災ウーマンセミナー」
無料でオンデマンドの動画を視聴でき、気軽に参加できるものです。
より詳しく、防災について学ぶことができます。
詳しくは東京都の防災HPまで。











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