先週13日(土)、福島県沖を震源とするマグニチュード7.3の地震が
起きました。関東でも、震度4を観測した地域があり、
都心や関東に住む私たちも身体に揺れを感じましたよね。

長く揺れた・・・怖い、
そして、東日本大震災の揺れを思い出した・・・という方も
いらっしゃるのではないでしょうか?
この地震は、
まもなく10年を向かえる、日本大震災の余震と考えられています。

政府の地震調査委員会委員長 平田直先生はこう説明します。

平田先生:
全世界でこれまでに、
観測されたマグニチュード9以上の地震は、
5回しか知られていないんですね。
東北の地震は4番目に大きい地震と言ってもいいんですが、
この様に非常に大きい地震は、非常に広い範囲に影響を及ぼします。
同時に時間的にも長い時間影響を及ぼしています。
東北の地震は非常に大きかったので、10年経っても
大きい余震を発生される能力があって、
今の状態は実は、地震直後に比べると、
余震の数は減っているんですが、まだ多いので、
ちょっと長めに言えば、
10年ぐらいは気を付けた方がいいなと思っています。

気象庁によると、
東日本大震災の余震とみられる、震度1以上の地震は
今月11日までに1万4590回にのぼることが分かっています。
余震のうち、震度5弱よりもおおきかった地震は80回。
去年の3月11日以降で最大震度5弱の余震は4回起きています。

さて、今回の地震は夜遅くに起きました。
ベッドの中にいてびっくりして起きたという方も
いたのではないしょうか?
平田先生は、地震が夜に起きた場合の行動についてこう話します.





平田先生:
特に夜は、真っ暗になりますから、
慌てて廊下に出たり、外にでるという事は非常に危険です。
最初の3分間はとにかく、じっとして、物が上から落ちて
きても大丈夫な様に身をかがめて安全を確保するという事が大事です。
しばらくすると、揺れは一旦収まります。
その時にきちんとどうするか判断しなければいけません。
もし、耐震化されていない、家に住んでいる方は、
最初の地震で倒れなくても、
次の強い揺れで倒れてしまうかもしれませんので、
それは、いち早く外に出なければ行けないんですね。
新しい家は、今回の地震は、最大で震度6強ですけれども、
そういうものがあってもすぐに倒れませんから、
むしろ、家が倒れるよりは、家具が転倒してきて、怪我をする。
慌てて、階段から
落ちてしまったという事がない様にする事が大事だなと思ってます。

夜の地震では、パニックにならないように、
落ち着いて、冷静に行動することが大切です。

平田先生のお話しの中にもありましたが、
夜、寝ている時に地震の揺れを感じたら・・・・。
布団の中で枕や布団で頭をおおって守りながら、
揺れがおさまるのを待ちましょう。

また、寝室には、大きな家具は、
できるだけ置かないようにしてください。

夜の地震は、暗い中で起きる為、
寝ているそばに、防災グッズを置いておくことがポイントになります。
用意しておきたい防災グッズは、懐中電灯、スリッパや運動靴、
ヘルメットや帽子、軍手、助けを呼ぶ笛、携帯電話などです。

夜、寝ている時に起こる地震は、昼の地震に比べて、
実際の震度より大きく感じる傾向があると言われています。
いつ大きな地震がくるか分かりません。

改めて、
家族で地震が起きた時の行動や防災グッズはそろっているか
確認してくださいね。



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