日頃から、もし、災害が起きたらどう行動するのか?
家族で話し合っているご家庭も多いかと思います。
災害が起きた時、まず大切になるのが“自助”そして“共助”です。

地域の人と手を取り合う事が求められる、“共助”
あなたの家の近くに、障害をお持ちの方が住んでいたりしませんか?

東日本大震災では、障害のある方の中で、
死亡率が一番高かったのが視覚障害の方、続いて聴覚障害の方でした。
そこで、今日は、
「耳の見えない方の避難・防災」について考えていきます。

聴覚障害者は全国に、34万人いると言われています。
耳が聞こえない・聞こえにくい方の命を救う為
どの様なサポートが必要なのでしょうか?

全日本ろうあ連盟 聴覚障害者 災害救援中央本部 事務局所の
くらの・なおきさんに手話で“災害が起きた時困る事について”お話しいただきました。
通訳の女性の声でお聞きください。

倉野さん
2つ主なものがあると思うんですね。1つは、逃げくれるという事、
実際津波がくる音がわかりませんし、避難放送、無線も分かりません。
津波がくるとは気が付かなかったという事です。
もう1つは、避難所で情報伝達がなく支援物資などの配給が、
あっても聞こえない為にもらい損ねてしまった。なかなか上手く行かないという事です。




避難所で、人とうまくコミュニケーションがとれない。
補聴器の電池が切れてしまったり、筆談する為のペンや紙がない事もあげられます。

そして、災害時が起きた時、目で見る情報が主になってくるため、
サイレンの警報音、外の雨や雷、風の音が聞こないまたは聞こえにくく
緊急時の状況判断が難しく、避難が遅れしまう可能性があります。

また、
蔵野さんは手話通訳者を通してこんな点も指摘します。
通訳の女性の声でお聞きください。

倉野さん
聞こえない事は、見た目では分かりませんよね。
ですから、いつも言ってるのはお互いに気をつける事。
声をかけやすい、かけられる様にお互い、動いて行ければいいのかなと思うんです。
聞こえない私達は、ヘルプマークを身に着ける。そういった事も必要ですし、
聞こえる方々もやはり、普段災害が起きた時に見て反応が、違うとか何が起きているかわからない。
不安そうな顔をしているとか、
そいうった時は、身振り手振りで大丈夫?とか、
筆談などで書いて貰えるとありがたいと思います。

コミュニケーショの方法は主に4つあります。
筆談、⊆袁叩↓スマートフォンや携帯電話に文字を打ち伝える
じ話、読話で伝える。
ポイントは、口の動きを読み取るので大きく開けて、
ゆっくり話す事が大切です。

手話ができなくても、コミュニケーショをとる事は可能です。
災害時、災害がおきそうな時、まわりに障害をもった方がいたら
自分ができるコミュニケーショの方法で“危険”を知らせてください。

全日本ろうあ連盟では、
「きこえる人もきこえない人も災害から命を守る為に」という
リーフレットを出しています。
その中に、
災害時に使える簡単な手話表現がのっています。
リーフレットは、
日本ろうあ連盟のHPからダウンロードする事ができます。
困っている人に手を差し伸べられる様に1度目を通してみてください。





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