今月に入り、全国で、地震が多いなと感じている方も多いのではないでしょうか。
12月3日には山梨と和歌山で最大震度5弱の地震がありました。
さらに、9日には鹿児島県・トカラ列島を震源とする最大震度5強の地震が起きました。
そして私たちが住む関東地方でも12日に、
茨城県南部を震源とする最大震度4の地震があったばかりです。

このように地震が続いていますが、
番組を聞いている皆さんは、お家の地震対策は十分しょうか?
地震対策では、家具の転倒対策が「最優先課題」です。

阪神・淡路大震災では
8割以上の人が家具や建物の下敷きとなり亡くなりました。
その次の死因で多いのが火災からの逃げ遅れです。
家具の転倒は、「圧死」だけでなく、避難経路をふさぎ、
火災から逃げ遅れてしまうことによる
「焼死」につながってしまう恐れもあります。

家具の転倒防止用品は、
意外にも100円グッズでも揃える事ができます。
リビングにあるような本棚を例に、
100円グッズを使った地震対策をご紹介しましょう。

まず本棚の位置を確認します。
万一地震で倒れた時に避難経路をふさぐような場所にありませんか?
具体的には出入口付近に置かれていた場合、
ドアが開かなくなってしまう可能性があります。
また、ベッドの近くに置くことも危険です。
もし倒れてきて危ない場所にあったら、安全な場所に移動させましょう。
そして、100円ショップで売っている
「転倒防止プレート」と「滑り止めシート」を使います。

「転倒防止プレート」は本棚の下に挟み込みます。
家具の下に差しこむだけで、家具が後方にかたむき、転倒しにくくなります。
ただ、家具を傾けるため、
後ろに壁がないと使うことができないので注意してください。

「滑り止めシート」は本が飛び出さないようにするため、本の下に敷いておきます。
ちなみに、「滑り止めシート」は、本棚以外にもキッチンの炊飯器や電子レンジ、食器棚の食器の下に敷いたりして、落下や飛び出しの防止に役立てることもできます。

また、本棚に本を入れる際にもポイントがあります。
できるだけ重い本を下に、軽い本を上に入れることによって、
本棚の重心が低くなるので、倒れにくくなります。

今回は、100円ショップで売っているグッズでできる
地震対策についてご紹介しました。
もっと内容を詳しく知りたい方は、
「おうち避難のためのマンガ防災図鑑」をご覧ください。

この本はイラストレーターで防災士の草野かおるさんが、
マンガとイラストで「もしもの時の備え」やお家にあるもので、
防災に役立てるテクニックを分かりやすく紹介しています。
ぜひ書店で手に取ってみてください。

今回、ご紹介した本はこちら
http://www.asukashinsha.co.jp/bookinfo/9784864108546.php

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