今年も、残す所、7日となりました。

年末に大掃除するご家庭も多いかと思います。
地震などの災害に備えて
家具がしっかり固定されているか、置いてある位置は安全課などの
確認すると共に防災グッズの点検や見直しを忘れずに行ってくださいね。

ところで、
あなたは、今年の年末年始、実家に帰省したり、
冬休みを使って旅行を計画していたりしませんか?
オミクロン株の影響が心配されている状況でもありますが、
感染状況が落ち着いているうちにと考えている方もいらっしゃると思います。

そこで、
今朝は、「旅行先で地震が起きた時の心の備え」についてお伝えします。

旅行先に出発する前に必ず確認しておいた方が良い事がいくつかあります。
まず、ハザードマップを見て、
その土地にどんな災害のリスクがあるのかを把握し、
避難場所や避難所の場所を確認しましょう。
避難所は、コロナ渦で、収容できる人数が少なくなっている可能性もありますから、
3カ所ほど見つけておくと安心です。
災害用伝言ダイヤルの使い方を改めて確認しておきましょう。
また、防災科学技術研究所が公開している、
「地震10秒診断」というサイトでは
宿泊先の住所を入れると、
大きな地震が発生する確率や発生後のライフラインの復旧期間の目安を見る事ができます。
一度、出発する前に検索してみてください。

事前にできる確認をした上で、
防災や危機管理に詳しい
防災システム研究所 所長 山村武彦さんは
旅行などに出かけた際に心掛けて欲しい事についてこう話します。

山村さん
できれば、旅行バックの中には、 
いろいろ防災袋を入れておきたいけれども、
そういうものは入らないでしょうから、
心の防災袋を持って行って欲しいんですね。
例えば、こういう場面ではこういう行動を起こした
方がいいという事をシチュエーションごとに、シュミレーションしておく。
例えば、ホテルや旅館で、地震があった場合、
原則として、緊急地震速報とか
小さな揺れを感じた時に、部屋のドアを開ける。
ドアが変形して閉じ込められる恐れがあります。
旅館や、ホテルに着いたら、非常出口、非常口を確認しておく。
2方向避難ができる様に、片方から避難からできない場合にもう片方階段から避難できないだろうか。
そういった所を事前に、ホテルに到着した時に確認しておく。
旅行前からですね。事前のシュミレーション、宿泊する施設の状況を確認する事も大事ですね。

地震の揺れが収まったら、
怪我をしないよう散乱した物に注意をして
窓やドアを開け脱出経路を確保してください。
基本的には宿泊先の誘導に従ってください。
それでは、行楽地で地震が起きたらどうすればよいのでしょうか?山村さんのお話しです。

山村先生 
心のスイッチを緊急スイッチに切り替えるという事が大事ですね。
行楽地などですね。市街地にいる時に地震が起きたら、
ガラスや、建物の看板などが降ってくる恐れがあります。建物から離れる。
倒れそうなブロック塀や瓦屋根の家から離れる。
瓦が落ちてくる可能性もありますよね。
できるだけ何もない
駐車場や広場に移動する事が大切です。

旅行に行っている時は、心の緊急スイッチを切り替えるのが
難しくなります。また土地勘がないからこそ
事前の確認からホテル滞在、観光地での避難行動を
シュミレーションしておく事が大切です。
年末年始も
心の緊急スイッチはオンにして新しい年を迎えましょう。



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