1月に入り、厳しい寒さと空気が乾燥した状態が続いています。
空気が乾燥していると火災が発生した際、
火が燃え広がりやすくなり、冬はストーブなどの暖房器具も使うため火災が多くなる傾向にあります。

もしも火災が起きてしまった時に、いち早く火災を検出して、
初期消火や早い避難につながるのが住宅用火災警報器です。
その住宅用火災警報器の交換の目安の年数が
10年という事をご存じですか?

2006年には新築住宅で、2011年までには新築住宅以外の家にも住宅用火災警報器の設置が義務化され、
設置してから10年が経った家も出てきています。
いったいなぜ交換の目安が10年なのでしょうか。
その理由について、日本火災報知機工業会の万本 敦さんに伺いました。


万本さん:
住宅用火災警報器は、電子部品を使用しているので、
電子部品の劣化により、10年を過ぎると故障する確率が高くなるということです。
電池を交換したとしても、そのあと電子部品が劣化して、本体が壊れるという可能性が高くなってきます。
ですので、10年を節目に電池を交換するのではなく、本体ごと交換をおすすめしています。


では設置してから10年という年数は、どうやって確かめれば良いのでしょうか。
火災警報器の点検とともに、設置年数の確認の仕方についても教えていただきました。
再び万本さんのお話です。


万本さん:
火災警報器の表面見ると、ボタンが付いているか、あるいは紐が付いているという二つの場合があります。
押しボタンがあるタイプは、ボタンを押す。また紐がついている場合には、紐を引くことで、点検をすることができます。
住宅用火災警報器を設置したときに、設置年と月が記録されたシールが脇に貼ってあるのが一般的です。
もしもシールがなくてわからない場合は、火災警報器を外して、裏側のシールを見ると、製造年月が記載してあるので、それを見て確認するのがいいと思います。


火災警報器のボタンを押したり、紐を引いたりして、正常を知らせる音声や警報音が鳴らず反応がない場合は、すぐに交換をしましょう。
また、設置年数も確認して10年経っているかどうかも併せて確かめてください。

なお、日本火災報知機工業会では住宅用火災警報器の点検・交換のための
チェックシートが付いた「交換診断シート」を公開しています。
ぜひホームページからダウンロードして
火災警報器の点検に活用してください。

ダウンロードはこちらから↓
https://www.torikaeru.info/common/data/check-sheet-koukan-201912.pdf


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