12日(火)夕方から
埼玉県西部を中心に記録的な大雨となりました。
鳩山町や東松山市などで1時間におよそ100ミリから
110ミリの猛烈な雨が降り続き、住宅の浸水や土砂災害が発生。

水が堤防を越えた東松山市の九十九川に加え、坂戸市の葛川、
飯盛川でも水があふれる「溢水」が確認されました。
この大雨による怪我人などはいませんでしたが、
家屋の床上・床下浸水や土砂崩れで住宅6棟が被害に合いました。

12日の雨は、1時間に100ミリを超えました。
この様な雨について、
気象庁の予報課予報官池田徹さんはこう解説します。

1.7倍増えているという事で、
数字からも水害のリスクが年々たかまっている事がわかります。

同じ雨量でも日中に降る雨に比べて夜に降る雨は
危険度は更に増します。
この様な状況な時に役に立つのが、
「危険度分布=キキクル」です。

キキクルとは、
大雨などによる災害の危険度を5段階に色分けして
地図上にリアルタイムで表示してくれるサービスです。
気象庁のホームページで全国各地の危険度を簡単に把握する事ができます。
危険度を確認できるのは、
土砂災害、浸水害、洪水災害、この3つの大雨による災害です。
気象レーダーで
雨量をチェックしていれば大丈夫と思っている方もいるかもしれませんが、
土砂災害、浸水害、洪水は、
雨が降っていない所でも発生する可能性があります。

例えば、
川の上流で集中豪雨があった場合、雨が降っていない下流で洪水が
起きる事もあります。

大雨警報や洪水警報が出ている時、不安になるような強い雨が降っていた時に
気象庁のHPからキキクルにアクセスすると、
お住いの地域でどれくらい危険が高まっているか確認できます。

地図上に表示される色がクリーム色だと「今後の情報に留意」
黄色は「注意」赤「警戒」うす紫「非常に危険」濃い紫「極めて危険」と色が表示されます。
さてこの、キキクルはリアルタイムで危険を把握するのに役立ちますが、
それだけではいざという時に対応しきれません。
あなたに、一度確認してもらいたい事。
それは、お住いの自治体のホームページなどで、防災マップや
ハザードマップをチェックして
土砂災害や洪水が起こりやすい場所を事前に把握する事です。

警報が発令されたら自治体の情報と共に、
気象庁が提供している、危険度分布=キキクルをチェックする習慣を身に着けましょう。


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