今週から多くの小学校では、夏休みがスタートしました。
そこで、今朝は「親子で学べる防災体験施設」をご紹介します。

防災体験施設は、日本全国に160か所以上あります。
防災体験施設は大きく分けると「体験型」と「伝承型」の2種類あります。

体験型は、地震や土砂災害、風水害の様な自然現象を疑似的に体験して
五感で感じる施設です。
伝承型は、災害が起きた被災地に多く建てられています。
どんな災害が過去にあったのか、被災者の思いなども紹介する施設です。

都内にある体験型施設でオススメなのが、
墨田区にある「本所防災館」です。
東京消防庁が運営する施設で、
都市部で起きる様々な災害への備えを
疑似体験しながら学ぶ事ができます。
この本所防災館には、いくつかの体験コーナーがあります。
地震体験コーナーでは、
過去に国内で起きた地震の揺れが忠実に再現されています。
壁にも室内や屋外での地震の映像が同時に映し出されよりリアルに体験できます。

煙体験コーナーでは、
吸い込んでも大丈夫な煙が充満した部屋の中を避難します。

室内の上の部分には煙が充満していて、
煙を吸わない様に姿勢を低くして歩いていきます。
すると・・・停電が起きて真っ暗に。
先が見えない中手探り進んでいきます。
脱出したあとに、こんな質問があります。
「煙の中で何かにおいはしましたか?」ここで、
匂いが分かった場合は、危険なガスを吸い込んでしまった事を意味します。
煙体験が終わると火災時の正しい避難姿勢を担当の方が教えてくれます。

続いては、「暴風雨体験コーナー」
人工的に雨と風が再現されて
体験する事ができるのは、都内では、本所防災館だけです。
お子さんは、風速10メートル、雨量30ミリの
バケツをひっくり返した様な雨を体験する事ができます。

また、大人だけ体験する事ができる、
大型台風クラスの風速30メートル、時間雨量50ミリの暴風雨。
このクラスの台風は、前を見る事も難しくなります。
台風の最中に避難する事がいかに危険か身をもって知る事ができます。

都市型水害体験コーナーでは、
地下のドアが浸水して
水圧がかかっている想定でドアの解放にチャレンジする事でできます。
わずか30センチメートルの水の深さでも
水圧がかかりドアが重くなる事を体感する事ができます。

他に「消化体験コーナー」などもあります。

防災体験を一つ終えるごとに「消防車両のカード」が貰えます。
また、5枚集まると「修了証」が渡されます。
気になったあなた。
本所防災館で検索してみてください。

自分の命をどう守るか?
親子で体験する事で見える災害への備えについて
この夏考えてみてはいかがでしょうか?


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