あなたは、防災公園という言葉を耳にした事はありますか?
「避難場所」や「活動拠点」に指定されていて、
災害時に役立つ様々な機能を兼ね備えた公園の事を言います。
震災からあなたの命を守ってくれる重要な場所です。
特に人口の多い都市部に作られていて、
普段は都市公園や緑地として利用されています。

今朝は、
「防災公園を詳しく知ろう!」というテーマでお伝えします。

都内には、都立公園58カ所が「避難場所」となっています。
地域の公園が防災公園としての役割を果たす為にはこの様な事が求められます。

災害時に使える設備や必需品が備えられている。
耐震・不燃・高台にあるなど、災害に強い設計である。
避難路や避難地として位置づけられている事。
また地域の避難場所としての役割はもちろん、自衛隊や消防などの
救助や支援の活動拠点となる事も防災公園の重要な役割の1つです。
それでは、具体的に、どんな機能が備えられているのでしょうか?

防災公園のベンチは下の部分が収納になっています。
中には、非常用トイレ、パーゴラテント、土嚢、工具など
災害時に使用するものが収納されていて、
もしもの時直ぐに取り出せて使用する事ができます。
このベンチの中には、
収納だけでなく、かまどになるタイプのものもあります。
座面を取り外すとベンチがかまどに早変わりします。
料理したり、冬には暖を取れたりと様々な役割をはたしてくれます。


災害に欠かせない「水」も防災公園の貯水槽に備えられています。
生活で利用する水をためた貯水槽は、公園の地下にある事が多いです。

防災パーゴラはご存じでしょうか?
パーゴラとは、木材で組んだ棚の様なもので、
公園や軒先などで植物を絡ませるのに使います。
通常は訪れた人の日よけなどとして使用されていますが、
災害時には、周りにテントを張って、
雨風をしのぐ場所、救護場所としても使用できるようになっています。

災害時に避難して最も困るものの一つが、トイレではないでしょうか?
給水や電気などのインフラが寸断された場合でも利用できるのが、
「マンホールトイレ」です。このトイレは、下水管までの取り付け管に
沿ってマンホールを設置し、災害時にはマンホールのフタをはずして、
便器を取り付け、他人から見られる様にテントを張って使用します。

停電した場合でも、ソーラー発電により、
公園灯を照灯する事ができます。この灯りを目印に避難場所を特定できます。
この様な様々な設備に加えて、
救助用ヘリが着陸できるヘリポートを備えている防災公園も多くあります。

あなたの家の近くに
防災公園があるのか一度確認してみてください。
また、防災公園は、広大な敷地と豊かな自然を感じる事ができます。
お子さんの夏休みを利用して、散歩や運動しながら、
公園内の事を調べるのも良いかもしれません。
日常的に防災公園を使いながら、いざという時に備えましょう。

防災公園を日ごろから公園として利用する事はもちろん、
防災機能として確認する事も重要です。


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