取材日記

TOKYO FMが誇る報道スポーツチームが総力を挙げて取材します。
ラジオならではのハートフルなスポーツ報道をお送りします。

幅広い世代の活躍に期待!スキージャンプに注目☆

今回注目したのは、17歳の金メダル候補・高梨沙羅選手から、
7回目のオリンピック出場を狙う、41歳の葛西紀明選手まで
幅広い世代の活躍が期待される「スキージャンプ」です!

ジャンプ競技は、ジャンプ台と呼ばれる急傾斜面を滑り降りてジャンプし、
いかに「美しく、遠くまで飛べるか」を競う競技。

具体的には、
1) 飛距離をポイントとした「飛距離点」と
2) 美しさをポイントとして数値化した「飛型点」の2つを合わせて
1回のジャンプの獲得ポイントが決まります。

選手は2回ジャンプを飛ぶことができて、
1回目のジャンプと2回目のジャンプの合計点で勝敗を競います。

このうち飛距離点は、
オリンピックシーズンによく耳にする「K点」を基準にして、
K点との距離に応じて1メートルごとに加点・減点されるんです。

K点というのは、以前は
「限界点、そこまで飛んだらすごい!」といった「極限値」のことでしたが、
今は飛距離の「基準点」をさすようになってるんですよ!

そして現在「選手が安全に飛ぶことのできる限界点」は
「ヒルサイズ」と呼ばれていて、
「K点」よりさらに遠くに設定されているんです。

このヒルサイズによってジャンプ台の種類が分かれていて、
オリンピックに使用されるジャンプ台の
「ノーマルヒル」はヒルサイズが85メートル〜109メートルのジャンプ台、
「ラージヒル」は110メートル以上のジャンプ台のことを指します。

ちなみに、皆さん。
ラージヒルのジャンプ台の高さは何メートルか、分かりますか?

正解は、最大で高さ約140メートル!
これは、東京タワーの大展望台1階とほぼ同じ高さなんです!!
また飛行時の最大速度は、
時速100キロから120キロにもなるそうですから、
臆病な私は想像しただけで怖くなってしまいます・・・笑

さて、今回のソチオリンピックから
女子のジャンプ競技が正式種目となりますが、
最もメダルに近い存在として注目を集めているのが
17歳の高梨沙羅選手!!

彼女は昨シーズンのワールドカップで、
男女を通じて史上最年少で個人総合優勝を果たしました。
2月に行われた世界選手権では、混合団体で金メダル、
個人戦で銀メダルを獲得しています。
圧倒的な飛距離で、ソチオリンピックでも金メダルを狙います!!

そして男子のエースは、
27歳で3回目のオリンピック出場を狙う、伊東大貴選手です。

伊東選手は、昨年のワールドカップで4勝をマーク。
今シーズンの仕上がりにも自信をみせていて、
「日の丸飛行隊」の復活に向け、日本男子を引っ張る存在です!!

その伊東選手、先日開かれたスキー競技のTAKE OFF会見で
次のように、ソチオリンピックへの意気込みを語ってくれました。

(※後列左が伊東選手。)

『過去2回出たオリンピックは思った結果を出せませんでしたが
 今回代表に選ばれることがあれば冷静に過ごせると思いますし、
 また置かれた立場も違うと思うので
 自分がそのとき出せる最高のパフォーマンスを
 出し切れるのではないかとは思います。
 幅広い年齢層の強いチームが出来上がっていると思うので、
 ソチオリンピックでは、しっかり皆で力をあわせて
 一番まぶしい色のメダルを目指して頑張りたいと思います。』

ソチ・オリンピックを前に、
今シーズンのワールドカップが今月中旬から開幕します!
ソチオリンピックでのメダル獲得に向け、
まずはワールドカップで、日本選手が活躍することに期待したいですね!

■中村亜裕美
  • 20:24