取材日記

TOKYO FMが誇る報道スポーツチームが総力を挙げて取材します。
ラジオならではのハートフルなスポーツ報道をお送りします。

オリンピックブレザーで登場!

ソチオリンピックの日本選手団の結団式と壮行会が
20日開かれ、選手たちおよそ130人が出席しました。

結団式の会場のステージには、
日本代表選手がずらっと並びました!
そして、史上最年長41歳で、選手団の主将を務める、
スキージャンプの葛西紀明選手が、
力強く決意表明しましたよ!

 「一人一人が不撓不屈の精神で取り組んできた
  トレーニングと、ソチにかける熱い想いを
  チームジャパンとして集結し、一意専心、
  競技に取り組みます」

大相撲の昇進口上のような四字熟語が並びました。


結団式で選手たちは、日の丸が胸にデザインされた、
グレーの公式スーツに身を包みました。
やはり、このスーツを着ると、
「オリンピックを迎える実感が高まる!」という言葉が
多くの選手から聞こえてきました!

キャプテンの葛西選手は、その後の記者会見で
こう語りました。

 「この会場にきて、このオリンピックブレザーを着て、
  初めて『オリンピックだ』という身が引きしまる想いがしました。
  選手全員で、ソチオリンピックでは
  メダルをたくさんとれるようにがんばっていきたいと
  思っています」


今回、選手団で旗手を務めるのは小笠原歩選手。
2度のオリンピックに出場したあと、結婚・出産を経験して、
再び夢の舞台に立ちます。
オリンピックへの想い、そして旗手としての意気込みについて
こう話してくれました。

 「ホントにオリンピックにこうして戻れたことを
  非常に嬉しく思っていますし、
  自分が選んだ道は間違いではなかったということを
  自分自身で証明できたことにすごく誇りを感じています。
  開会式では思いっきり旗を振ります。
  自分自身もがんばりますし、
  選手団のためにもできることがあれば
  力を尽くしたいと思っています」


結団式のあとには、
一般のファンおよそ1800人も参加して壮行会が行われました。
選手たちからは
「いよいよ」、「興奮してきた」、「ワクワクする!」といった
気持ちが高まっている、そう感じる言葉がこぼれました。

そうした中、スピードスケートの加藤条治選手は
このように語りました。

 「ようやくこうやって日本選手団として集まることができて、
  かなりオリンピックに対する意識が高まりました。
  もうここまできたら金メダルしか狙っていないので、
  いま自分ができることをしっかりやって
  突き進んでいきたいと思います」

こういう前向きな言葉を聞いていると、ワクワクしてきますよね。

ソチの日本選手総数は110人前後となりそうで、
冬のオリンピックで初めて女子の数が
男子を上回る見通しとのこと。

多くの日本人選手の活躍に期待です!!!

■鈴木晶久
  • 23:45

いよいよ!!

いよいよ開会式が来週に迫ってきましたよ!
軒並み壮行会を終えた選手たちですが、既に日本を発ち、
海外で調整をしてから現地・ソチに入る、という流れの方が
多いようですね。

先週壮行会を行ったスキー・ジャンプ男子代表で
7度目のオリンピックに挑戦する葛西紀明選手。
この週末のワールドカップでも表彰台に上がり、
本当に絶好調ですよね!
ご自身でご自身のことを「レジェンド葛西」と呼んでいるあたり
7度目の貫禄を感じます(笑)

そしてスキー・ジャンプ女子代表の高梨沙羅選手は、
同じく代表の伊藤有希選手、山田優梨菜選手とともに、
ヨーロッパ遠征に出発。
オリンピックの本番までに、6戦をこなすそうです!
もう1人のサラちゃん・・・宿敵!
アメリカのサラ・ヘンドリクソン選手が怪我・リハビリからの復帰で
快調な飛躍を見せていることにも、
「憧れの選手が復帰してくるのはモチベーションが上がる!
同じ試合に出られるのは幸せ!」と喜びの表情を見せました。

オリンピック開幕にむけ、着々と準備を進めているのは
選手たちだけではありません!

JOC、日本オリンピック委員会と味の素は、
スポーツ選手を食でサポートする「ビクトリープロジェクト」を
展開しているのですが、
その一環としてソチオリンピックでは、栄養補助食品や調味料、
スープ類を選手に提供するスペースを、
選手村に設置することが発表されました。

先日開かれたこのプロジェクトの説明会では、
これまでの取り組みも紹介されたんですね。

例えば、昨年の夏からサポートしている
フィギュアスケートの羽生結弦選手は、
食が細くて風邪をひきやすかったそうなのです。
(確かに・・・羽生選手の線の細さは女性も顔負け!)

そこで、食欲が出る汁物などのレシピをお母様に提案!
そのおかげで、今シーズンは体調を崩すことが
少なくなったんですって!

また、ボブスレー男子代表のために考案された
スタミナたっぷりの「ボブ丼」もお披露目されました。

疲労回復に効果的な豚肉を使ったスタミナ料理。
炒めて味付けした豚肉とたまねぎをご飯にかけ、
さらに温泉卵をのせて万能ねぎをかけて出来上がり。
15分くらいで手軽に出来るものなんだそうです。

なぜこの「ボブ丼」が誕生したのかと言いますと・・・
ソリを押して素早く乗り込み滑走するボブスレー競技。
選手に求められるのは、スタート時にそりを押し出す「瞬発力」と
加速するための「体重」。
そう・・・体重を増やすために「食べること」も、
自分に課せられた「仕事」だと、選手たちは口を揃えて言うんです。
それくらい、ボブスレーの選手たちは「食」への意識が高いと
いえるんですね。

昨年6月に陸上競技からボブスレー競技に転向してきた、
ソリを押す「ブレーカー」の宮崎久選手は、
ボブスレーを始めてから半年で、
およそ10キロ体重が増えたそうです。

ソチでもこの「ボブ丼」でスタミナつけて、
頑張ってほしいですよね!

■柴田幸子
  • 23:20