取材日記

TOKYO FMが誇る報道スポーツチームが総力を挙げて取材します。
ラジオならではのハートフルなスポーツ報道をお送りします。

初戦は母の誕生日−卓球・石川佳純選手

今回は、山口県出身のリオオリンピック代表、
卓球女子の石川佳純選手をピックアップ!

石川選手のお父さんの公久さんは元卓球選手で、
山口市で広告代理店に勤務。
お母さんの久美さんも、元卓球選手で
国体にも出たことがあり、山口市ではジュニアに卓球を指導。
妹の梨良さんも大学生の卓球選手という卓球一家。

ある日、練習場への移動時間がもったいないと、
家に卓球台を置くことを決意。
1階は、2台の卓球台を置くために
柱のない40畳の卓球場になりました。

その環境で練習を積み、メキメキ強くなった石川選手は、
シングルス世界ランク4位。
日本の卓球界を引っ張る存在となりましたが、
その卓球人生はお母さんと二人三脚で
歩んできたものなんです。

石川選手が、お母さんに卓球を教えてといったのは
小学校1年生のとき。
そのとき、国体選手のお母さんは
「遊び半分やすぐ飽きてしまうなら、やめておきなさい」と返事。
それに石川選手は「必ず、やり続ける」と答え、
2人での日々の練習が始まったそう。

練習3カ月で山口県で2位になり、
国内の大会を制覇。
そして、ロンドンオリンピックにも出場し、
団体で銀メダルを獲得の大活躍!!

その石川選手、
先日、「ママの公式スポンサー」キャンペーンで
アンバサダーを務めているP&Gの壮行会に、
お母さんの久美さんと一緒に出席して、
リオにむけて、こう話してくれました!!

「今回はやっぱり4年前よりも団体戦では
 もっといい色のメダルがほしいですし、
 シングルスではメダルを取ったことがないので、
 金メダルを目指してがんばりたいと思っています。
 卓球、7歳で始めたんですけど、
 そのときからずっと母は隣で支えてくれてましたし、
 リオではやっぱりいいプレーをすることが
 母への恩返しになんじゃないかと思っています。
 また、8月7日から女子シングルスの初戦なんですけど、
 ちょうど母の誕生日なので、
 やっぱり初戦は必ず勝つんだという
 強い気持ちで戦いたいですし、
 リオでは攻め続けるプレーをできるように、
 最後の1本まであきらめずにがんばります」

一緒に頑張ってきたお母さんの誕生日に初戦とは
ドラマがうまれそうな予感。

リオでの卓球女子は、
石川選手と、福原愛選手、伊藤美誠選手の3名が出場します。
また、男子は水谷隼選手ら3名。
卓球のメダル獲得にも期待ですね!


■鈴木晶久
  • 19:30