- 2016.09.04
- 災害危機管理アドバイザー・和田隆昌先生に学ぶ「家族で備える防災学」
「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」略して“ハピクロ”。
ももいろクローバーZが贈る、“教養エンターテインメント・プログラム”です。毎週、様々なジャンルのプロフェッショナルの先生たちが登場して、「○○学」と題した、聴けばつい誰かに話したくなるアカデミーを開講中です。

今週は、「家族で備える防災学」のハピクロ・アカデミーを開講!
ゲスト講師は、災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんです!
和田隆昌先生は……
海、山のアウトドア雑誌の編集者を歴任。
「防災士」資格取得をきっかけに、災害危機管理アドバイザーとしての活動を開始。
アウトドアの豊富な知識と数多くのメディア出演経験を活かして、
誰もがわかりやすく、親しみやすい危機管理のノウハウを伝えていらっしゃいます。
”災害時に備えておくべきこと”
ももか:近年では地震や土砂災害など、いろんな災害がありますよね。
備える時は、いろんなケースを考えたほうがいいですか?

和田先生:いえ、自分が住んでいるご自宅と、普段動き回る生活圏の自然環境、これが大きく関わっていますので自分の住んでいる生活圏、山沿いに住宅があったりとか、そうなると土砂災害を考えなければいけないですし……全ての災害に対して、個人では対策を立てられないと思うんですよ。
かなこ:難しいですよね。
和田先生:それよりもリスクの高い自然災害に対して優先的に考える、優先的に準備することが非常に重要ですよね。
清野:各ご家庭で日ごろから備えておくべきこと、物、これは一体何なのか?
先生に教えていただきたいと思います。
和田先生:地震の場合は寝室で怪我をしたり、亡くなられるケースが多いんですね。
例えば、自分が寝ている所に物が落ちてこないようにするとか。窓ガラスが割れないように夜はカーテンを閉めるとか、ほんのちょっとしたことだけで、リスクを下げることが可能になりますね。
かなこ:私、最近タンスの位置を変えました! 倒れた時に、自分に当たらない位置に移動させたら安心もしますし……あと、愛犬周りも気を付けてます。
清野:百田さん、けっこうやってますね。
かなこ:お母さんと衣替えをして、気分転換のときに”じゃあ、危なくないようにしよう”という形でやりましたね。
清野:あと、”もしもの時にどこで待ち合わせをしよう”とか、そういう話もされたんですよね。
かなこ:私は仕事で、正直どこにいるかわからないので、お母さんの位置だけ聞いておいてお母さんはここにいるよっていう。

和田先生:待ち合わせ場所を家族同士で決めておくという事と連絡方法。
携帯は1日、2日使えない可能性が高いですから、インターネット回線のLINEや、Facebook、Twitterで連絡を取れるような状態にしておくことも重要ですよね。
みなさんあまり知らないですけど「171」という災害時の緊急連絡用の音声の録音システムがあるんですけど、一回かければ音声案内が流れますので、「ここにかけておいてね」と言えば、普段、LINEとかFacebookを使えない人でも利用できます。
ももか:なるほど!
”現代のサバイバルツールとして欠かせないスマートフォン”
かなこ:非常時の持ち出し用バッグってありますよね。
あれは、どんな風に準備しておけばいいんですか?
和田先生:市販で非常用持ち出し袋とか売ってると思いますが、一般の人は、まずそれを買って、プラス何が必要かっていうことを考えればいいと思います。
本当に必要になるのは、そこで半日とか過ごせるものがあればいいんですけど。
個人で絶対に必要なものがあるわけですよ、メガネ、コンタクトの保存液と洗浄液がないと困る人もいますよね。
かなこ:私は携帯ですね。
和田先生:現代のサバイバルツールとしては、スマートフォンは重要です。特に地図ですよね。
いまの地図アプリはダウンロードしておけば、電話回線が繋がってなくてもGPSで使えますので。
清野:スマホじゃない人はどうすればいいですか?
和田先生:地図を持ち歩いて下さい、自分がどこにいるか分からないようだと困りますので。
あるいは、インターネットなどで自分の周囲の防災の施設を確認しておいたほうがいいですね。
あとは非常用バッテリーはあったほうがいいですね。
私は普段から、3日~1週間分のバッテリーを持ち歩いてます。
かなこ:普段から!?
ももか:見たい!
清野:先生が、カバンの中からバッテリーを取り出されました。
ももか:ちょっと小さめの外付けハードディスクみたいですね(笑)。

和田先生:これはソーラーがついてますから、日向に置いておけば充電していきます。
かなこ:いくらぐらいしますか?
和田先生:これは、2~3000円くらいですね。
かなこ:本当に? ほしい!
ももか:買おう!
和田先生:使って減っていく分は、天気が良ければ増えていっちゃうので減らないですよね。ライトも点きますから。
かなこ:ライトも点くんですか! これいいですね!

”いざという時の万能テープ”
清野:ここで防災にまつわるクイズを出題していただきます。
先生、お願いします。
和田先生:次にあげるものは、どれも災害時に役立ちますが、もっとも幅広い用途に使えるものはどれでしょうか?
1 ダンボール箱
2 ガムテープ
3 新聞紙
かなこ:新聞紙! 幅もとらないし、温かいから寒い時にも使えるし、レジャーシートみたいに下に敷いたり。あとは火を起こすときに使えますよね。それに、家にはけっこうあるんじゃないかって思うので。
ももか:私はガムテープです。学校で習ったのを覚えていて、繋げたら紐にもなったり、血が出た時に止める事もできたり。学校でやったのをすごい覚えてます。
清野:先生、正解をお願いします!
和田先生:正解はガムテープです。
ももか:やったー!

和田先生:まず大前提として、この3つは災害時に使うんですね。
たとえば、段ボール箱を目隠しに使ったり、新聞紙で暖をとったり、そういうケースもあるんですけど。
ガムテープの場合は災害が発生すると物が壊れるんですよ、それを貼り付けたり修理に使えるんですね。
あとは、仰っていたように緊急の血止めにもなります。あと、マジックで名前を書いてつけておくこともできます。
かなこ:なるほど~! 確かに!
和田先生:ごちゃごちゃした避難所では、誰が誰の物か分からなくなっちゃうんですね。
けっこう重要なのが、避難所には掲示板というのがあるんですね。
誰と連絡が取れないとか、それをガムテープでペタッとメモを貼り付けるとか、日常的に相当使えるんです。
”家の中で安全な場所は?”
清野:大きな地震が起きたとき、どういう行動をとるべきか、百田さん、有安さんはどうしますか? 例えば家の中にいた場合は?
かなこ:やっぱり、机の下に隠れるかな。
ももか:トイレが安全って聞いたことがあります。
和田先生:机の下に隠れる、トイレの中に逃げ込む、これは古い防災学の教えなんですね。
昔の木造家屋では、机の下に逃げ込みなさいというのは正しい部分もあったんですけど。それよりも壁際に移動したり、廊下に移動したり、自分がその場で怪我をしない方法を考える方が重要です。
もしもトイレに行く暇があったら、玄関付近ですね。玄関付近は強固な構造になっていますので、ドアを開けて、その中にいるのが安全度が高いですね。
震度6くらいになると、這って歩くしかできないですよね。少しでも余裕があるなら、そういった行動をすることが必要になりますね。
かなこ:確かに、ためにるな~。

”外で地震に遭遇した場合の避難場所は?”
かなこ:わたし、東北の地震が起きたときに東京にいたんですけど、コンビニの中にいて。正直どうしたらいいのかわからなくて、”外に出るべきなのか?” ”コンビニの中にいたほうがいいのか?”外に出ても、どこに行ったらいいかわからない状況だったんです。
和田先生:屋外という考え方にした場合、空き地や公園、そういうところは安全な場所ですから。その場で完全に揺れがおさまるのを待つっていうのが基本なんです。
例えばビル街を歩いてる場合、ガラスが割れたり、壁面が崩れてきたり、物が落ちてきたりという可能性もあるので、ビルから離れることです。もしくは、頑丈なビルの中にに入ってしまう、どちらかにした方がいいですね。落下物のことを考えて行動するというのが、屋外にいるときの基本です。
あとは、津波が発生するような状況かどうか、すぐに判断できないと思いますけど、海岸線が近いとか、そういったことがあれば避難場所に向かうという考えを入れたほうがいいですね。
清野:先ほどのコンビニというのはどうなんでしょうか?
和田先生:コンビニというのは、地震の時には比較的安全な場所なんですよ。
高いところに重いものが置いてないんですよね、内部にいた場合、物によって怪我をする可能性はほとんどないですね。慌てて出ないほうがいいと思います。
外に出たときに、そこが安全かどうかというのは事前に把握できないので。上のガラスが落ちてきたとか、そういったもので怪我をする例がけっこうあります。揺れがちゃんとおさまってから、移動する方がリスクは低いですね。
”家を留守にしている時にしてはいけないこと”
清野:もう1問「防災」に関するクイズを出題していただきましょう。
先生、お願いします。
和田先生:避難所に行っていて、家を留守にしている時にしてはいけない事はどれでしょう?
1 家のブレーカーを切ってから出かける
2 ガスの元栓を閉めてから出かける
3 玄関の表に行先を書いてから出かける
ももか:消去法でやった方がいいことを考えていって、”これは必要ないんじゃないの?”って思ったのが3番です。
行き先を書いても、本当にそこに行けるかどうか分からないですもんね。

清野:間違った情報になってしまうということですね、百田さんは?
かなこ:1番かな? 家のブレーカーは、もし家に戻って来れたときに重要になってくるものなんじゃないかなって……。
清野:戻ってきて、また”パチン”と上げればいいんじゃないですか?
かなこ:ね~、そうですね~(笑)。

ももか:おい!(笑)
和田先生:正解は、3番です!
理由は「不在ですよ」ということを示してしまうことによって、被災地って空き巣が非常に多いんですね。
「ここの家は留守ですよ」ということを示してしまうと、人が入ってしまうケースがあるんですよ。
「今日は誰もいませんよ」ということを、明確にしないほうがいいですね。
”車に乗っている時に地震に遭遇した場合、とるべき行動とは?”
清野:日曜日の夕方。車を運転されながらラジオを聴いている人も多いと思いますが。もし運転中に大きな地震が起きたら、どうすればよいでしょうか?
和田先生:震度5弱くらいから、ハンドルをとられるような感覚がありますので、そうしましたらハザードランプを点けていただいて、路側帯に車を止めるということですね。
それから、実際に車の中は地震のときには安全な場所なわけです、そこでラジオ等をつけて情報収集をします。
もし、大渋滞をして移動できない、でも火災が近づいてる。こんな場合は、車を置いて移動するという形になると思うんですけど。車から離れる場合、どうしても鍵をロックして出かけたくなるんですけど、これをしてしまうと道路が溢れてしまって緊急自動車が通れなくなってしまうんですね。
これを防ぐためには鍵を付けっぱなしにしていただいて移動できるようにしておく。これは基本的なんですけど、なかなかできないんですね。
その場合は、車検証等を持ち出して自分の連絡先を必ず書いておく。これは基本的な災害対策として、全部の自治体で推奨されていることです。
清野:ドライバーの皆さん、これはぜひ覚えておいてください。
今日は「防災学」について教わりましたが、百田さん、有安さん、いかがでしたか?
かなこ:どうしても、防災グッズとかは”あれも、これも”ってなってしまう部分があって。じゃあ、その考えたものが、もしもの時に全て持ち出せるのかと思ったら絶対にそうじゃないので。
自分がその時、本当に何が必要なのかを考えておこうかなと思いました。
ももか:うちはかなこの家と違って、あまり準備してないから。いつ起きるかわからないからこそ、ちゃんとやらなきゃいけないなと思いました。
和田先生:女性の方なんかは普段から持ち歩いてると思うんですけど、ウェットティッシュとかマスクとか、災害時に重要なものになりますので、大切なものだなと意識して普段から切らさないようにしておくことが大事ですね。
清野:今日の先生は災害危機管理アドバイザーの和田隆昌先生でした!
和田先生:ありがとうございました。
かなこ・ももか先生、今日は本当にありがとうございました!


次回のハピクロは、「収穫の秋満喫!もりもりごはん学」をお送りします。
ゲスト講師には5ツ星お米マイスターの澁谷梨絵さんをお迎えします。
お楽しみに!
ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ
★ももいろクローバーZからのお知らせ
■ニューシングル「ザ・ゴールデン・ヒストリー」9月7日リリース!
■「ももクロ男祭り 2015 in 太宰府 LIVE Blu-ray & DVD」発売中!
■アルバム絶賛発売中!
3rd アルバム『AMARANTHUS』
4th アルバム『白金の夜明け』
■ライブ
「ももたまい婚」
【公演日時】2016年9月4日(日)
【会 場】新潟県・新潟県民会館
「佐々木彩夏 ソロライブ」(仮)
【公演日時】2016年9月19日(月・祝)
【会 場】神奈川県・横浜アリーナ
「GIG TAKAHASHI」
【公演日時】2016年11月3日(木)
【会 場】群馬県・高崎 club FLEEZ
「アメリカ横断ウルトラライブ」
【公演日時】2016年11月15日(火)
【会 場】HAWAII(Honolulu)/The Republik
【公演日時】2016年11月17日(木)
【会 場】Los Angeles/The Wiltern
【公演日時】2016年11月19日(土)
【会 場】NY/PlayStation Theater
※現地時間での日程となります。
有安杏果ソロライブ「ココロノセンリツ ~Feel a heartbeat~ Vol.0.5」
【公演日時】2016年11月26日(土)
【会 場】大分県・ビーコンプラザ
「高城れに ソロコンサート」(仮)
【公演日時】2017年3月9日(木)
【会 場】神奈川県・神奈川県民ホール
詳しい情報は、『週末ヒロイン ももいろクローバーZ オフィシャルサイト』へアクセス!
ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ
ももいろクローバーZが贈る、“教養エンターテインメント・プログラム”です。毎週、様々なジャンルのプロフェッショナルの先生たちが登場して、「○○学」と題した、聴けばつい誰かに話したくなるアカデミーを開講中です。

今週は、「家族で備える防災学」のハピクロ・アカデミーを開講!
ゲスト講師は、災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんです!
和田隆昌先生は……
海、山のアウトドア雑誌の編集者を歴任。
「防災士」資格取得をきっかけに、災害危機管理アドバイザーとしての活動を開始。
アウトドアの豊富な知識と数多くのメディア出演経験を活かして、
誰もがわかりやすく、親しみやすい危機管理のノウハウを伝えていらっしゃいます。
”災害時に備えておくべきこと”
ももか:近年では地震や土砂災害など、いろんな災害がありますよね。
備える時は、いろんなケースを考えたほうがいいですか?

和田先生:いえ、自分が住んでいるご自宅と、普段動き回る生活圏の自然環境、これが大きく関わっていますので自分の住んでいる生活圏、山沿いに住宅があったりとか、そうなると土砂災害を考えなければいけないですし……全ての災害に対して、個人では対策を立てられないと思うんですよ。
かなこ:難しいですよね。
和田先生:それよりもリスクの高い自然災害に対して優先的に考える、優先的に準備することが非常に重要ですよね。
清野:各ご家庭で日ごろから備えておくべきこと、物、これは一体何なのか?
先生に教えていただきたいと思います。
和田先生:地震の場合は寝室で怪我をしたり、亡くなられるケースが多いんですね。
例えば、自分が寝ている所に物が落ちてこないようにするとか。窓ガラスが割れないように夜はカーテンを閉めるとか、ほんのちょっとしたことだけで、リスクを下げることが可能になりますね。
かなこ:私、最近タンスの位置を変えました! 倒れた時に、自分に当たらない位置に移動させたら安心もしますし……あと、愛犬周りも気を付けてます。
清野:百田さん、けっこうやってますね。
かなこ:お母さんと衣替えをして、気分転換のときに”じゃあ、危なくないようにしよう”という形でやりましたね。
清野:あと、”もしもの時にどこで待ち合わせをしよう”とか、そういう話もされたんですよね。
かなこ:私は仕事で、正直どこにいるかわからないので、お母さんの位置だけ聞いておいてお母さんはここにいるよっていう。

和田先生:待ち合わせ場所を家族同士で決めておくという事と連絡方法。
携帯は1日、2日使えない可能性が高いですから、インターネット回線のLINEや、Facebook、Twitterで連絡を取れるような状態にしておくことも重要ですよね。
みなさんあまり知らないですけど「171」という災害時の緊急連絡用の音声の録音システムがあるんですけど、一回かければ音声案内が流れますので、「ここにかけておいてね」と言えば、普段、LINEとかFacebookを使えない人でも利用できます。
ももか:なるほど!
”現代のサバイバルツールとして欠かせないスマートフォン”
かなこ:非常時の持ち出し用バッグってありますよね。
あれは、どんな風に準備しておけばいいんですか?
和田先生:市販で非常用持ち出し袋とか売ってると思いますが、一般の人は、まずそれを買って、プラス何が必要かっていうことを考えればいいと思います。
本当に必要になるのは、そこで半日とか過ごせるものがあればいいんですけど。
個人で絶対に必要なものがあるわけですよ、メガネ、コンタクトの保存液と洗浄液がないと困る人もいますよね。
かなこ:私は携帯ですね。
和田先生:現代のサバイバルツールとしては、スマートフォンは重要です。特に地図ですよね。
いまの地図アプリはダウンロードしておけば、電話回線が繋がってなくてもGPSで使えますので。
清野:スマホじゃない人はどうすればいいですか?
和田先生:地図を持ち歩いて下さい、自分がどこにいるか分からないようだと困りますので。
あるいは、インターネットなどで自分の周囲の防災の施設を確認しておいたほうがいいですね。
あとは非常用バッテリーはあったほうがいいですね。
私は普段から、3日~1週間分のバッテリーを持ち歩いてます。
かなこ:普段から!?
ももか:見たい!
清野:先生が、カバンの中からバッテリーを取り出されました。
ももか:ちょっと小さめの外付けハードディスクみたいですね(笑)。

和田先生:これはソーラーがついてますから、日向に置いておけば充電していきます。
かなこ:いくらぐらいしますか?
和田先生:これは、2~3000円くらいですね。
かなこ:本当に? ほしい!
ももか:買おう!
和田先生:使って減っていく分は、天気が良ければ増えていっちゃうので減らないですよね。ライトも点きますから。
かなこ:ライトも点くんですか! これいいですね!

”いざという時の万能テープ”
清野:ここで防災にまつわるクイズを出題していただきます。
先生、お願いします。
和田先生:次にあげるものは、どれも災害時に役立ちますが、もっとも幅広い用途に使えるものはどれでしょうか?
1 ダンボール箱
2 ガムテープ
3 新聞紙
かなこ:新聞紙! 幅もとらないし、温かいから寒い時にも使えるし、レジャーシートみたいに下に敷いたり。あとは火を起こすときに使えますよね。それに、家にはけっこうあるんじゃないかって思うので。
ももか:私はガムテープです。学校で習ったのを覚えていて、繋げたら紐にもなったり、血が出た時に止める事もできたり。学校でやったのをすごい覚えてます。
清野:先生、正解をお願いします!
和田先生:正解はガムテープです。
ももか:やったー!

和田先生:まず大前提として、この3つは災害時に使うんですね。
たとえば、段ボール箱を目隠しに使ったり、新聞紙で暖をとったり、そういうケースもあるんですけど。
ガムテープの場合は災害が発生すると物が壊れるんですよ、それを貼り付けたり修理に使えるんですね。
あとは、仰っていたように緊急の血止めにもなります。あと、マジックで名前を書いてつけておくこともできます。
かなこ:なるほど~! 確かに!
和田先生:ごちゃごちゃした避難所では、誰が誰の物か分からなくなっちゃうんですね。
けっこう重要なのが、避難所には掲示板というのがあるんですね。
誰と連絡が取れないとか、それをガムテープでペタッとメモを貼り付けるとか、日常的に相当使えるんです。
”家の中で安全な場所は?”
清野:大きな地震が起きたとき、どういう行動をとるべきか、百田さん、有安さんはどうしますか? 例えば家の中にいた場合は?
かなこ:やっぱり、机の下に隠れるかな。
ももか:トイレが安全って聞いたことがあります。
和田先生:机の下に隠れる、トイレの中に逃げ込む、これは古い防災学の教えなんですね。
昔の木造家屋では、机の下に逃げ込みなさいというのは正しい部分もあったんですけど。それよりも壁際に移動したり、廊下に移動したり、自分がその場で怪我をしない方法を考える方が重要です。
もしもトイレに行く暇があったら、玄関付近ですね。玄関付近は強固な構造になっていますので、ドアを開けて、その中にいるのが安全度が高いですね。
震度6くらいになると、這って歩くしかできないですよね。少しでも余裕があるなら、そういった行動をすることが必要になりますね。
かなこ:確かに、ためにるな~。

”外で地震に遭遇した場合の避難場所は?”
かなこ:わたし、東北の地震が起きたときに東京にいたんですけど、コンビニの中にいて。正直どうしたらいいのかわからなくて、”外に出るべきなのか?” ”コンビニの中にいたほうがいいのか?”外に出ても、どこに行ったらいいかわからない状況だったんです。
和田先生:屋外という考え方にした場合、空き地や公園、そういうところは安全な場所ですから。その場で完全に揺れがおさまるのを待つっていうのが基本なんです。
例えばビル街を歩いてる場合、ガラスが割れたり、壁面が崩れてきたり、物が落ちてきたりという可能性もあるので、ビルから離れることです。もしくは、頑丈なビルの中にに入ってしまう、どちらかにした方がいいですね。落下物のことを考えて行動するというのが、屋外にいるときの基本です。
あとは、津波が発生するような状況かどうか、すぐに判断できないと思いますけど、海岸線が近いとか、そういったことがあれば避難場所に向かうという考えを入れたほうがいいですね。
清野:先ほどのコンビニというのはどうなんでしょうか?
和田先生:コンビニというのは、地震の時には比較的安全な場所なんですよ。
高いところに重いものが置いてないんですよね、内部にいた場合、物によって怪我をする可能性はほとんどないですね。慌てて出ないほうがいいと思います。
外に出たときに、そこが安全かどうかというのは事前に把握できないので。上のガラスが落ちてきたとか、そういったもので怪我をする例がけっこうあります。揺れがちゃんとおさまってから、移動する方がリスクは低いですね。
”家を留守にしている時にしてはいけないこと”
清野:もう1問「防災」に関するクイズを出題していただきましょう。
先生、お願いします。
和田先生:避難所に行っていて、家を留守にしている時にしてはいけない事はどれでしょう?
1 家のブレーカーを切ってから出かける
2 ガスの元栓を閉めてから出かける
3 玄関の表に行先を書いてから出かける
ももか:消去法でやった方がいいことを考えていって、”これは必要ないんじゃないの?”って思ったのが3番です。
行き先を書いても、本当にそこに行けるかどうか分からないですもんね。

清野:間違った情報になってしまうということですね、百田さんは?
かなこ:1番かな? 家のブレーカーは、もし家に戻って来れたときに重要になってくるものなんじゃないかなって……。
清野:戻ってきて、また”パチン”と上げればいいんじゃないですか?
かなこ:ね~、そうですね~(笑)。

ももか:おい!(笑)
和田先生:正解は、3番です!
理由は「不在ですよ」ということを示してしまうことによって、被災地って空き巣が非常に多いんですね。
「ここの家は留守ですよ」ということを示してしまうと、人が入ってしまうケースがあるんですよ。
「今日は誰もいませんよ」ということを、明確にしないほうがいいですね。
”車に乗っている時に地震に遭遇した場合、とるべき行動とは?”
清野:日曜日の夕方。車を運転されながらラジオを聴いている人も多いと思いますが。もし運転中に大きな地震が起きたら、どうすればよいでしょうか?
和田先生:震度5弱くらいから、ハンドルをとられるような感覚がありますので、そうしましたらハザードランプを点けていただいて、路側帯に車を止めるということですね。
それから、実際に車の中は地震のときには安全な場所なわけです、そこでラジオ等をつけて情報収集をします。
もし、大渋滞をして移動できない、でも火災が近づいてる。こんな場合は、車を置いて移動するという形になると思うんですけど。車から離れる場合、どうしても鍵をロックして出かけたくなるんですけど、これをしてしまうと道路が溢れてしまって緊急自動車が通れなくなってしまうんですね。
これを防ぐためには鍵を付けっぱなしにしていただいて移動できるようにしておく。これは基本的なんですけど、なかなかできないんですね。
その場合は、車検証等を持ち出して自分の連絡先を必ず書いておく。これは基本的な災害対策として、全部の自治体で推奨されていることです。
清野:ドライバーの皆さん、これはぜひ覚えておいてください。
今日は「防災学」について教わりましたが、百田さん、有安さん、いかがでしたか?
かなこ:どうしても、防災グッズとかは”あれも、これも”ってなってしまう部分があって。じゃあ、その考えたものが、もしもの時に全て持ち出せるのかと思ったら絶対にそうじゃないので。
自分がその時、本当に何が必要なのかを考えておこうかなと思いました。
ももか:うちはかなこの家と違って、あまり準備してないから。いつ起きるかわからないからこそ、ちゃんとやらなきゃいけないなと思いました。
和田先生:女性の方なんかは普段から持ち歩いてると思うんですけど、ウェットティッシュとかマスクとか、災害時に重要なものになりますので、大切なものだなと意識して普段から切らさないようにしておくことが大事ですね。
清野:今日の先生は災害危機管理アドバイザーの和田隆昌先生でした!
和田先生:ありがとうございました。
かなこ・ももか先生、今日は本当にありがとうございました!


次回のハピクロは、「収穫の秋満喫!もりもりごはん学」をお送りします。
ゲスト講師には5ツ星お米マイスターの澁谷梨絵さんをお迎えします。
お楽しみに!
ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ
★ももいろクローバーZからのお知らせ
■ニューシングル「ザ・ゴールデン・ヒストリー」9月7日リリース!
■「ももクロ男祭り 2015 in 太宰府 LIVE Blu-ray & DVD」発売中!
■アルバム絶賛発売中!
3rd アルバム『AMARANTHUS』
4th アルバム『白金の夜明け』
■ライブ
「ももたまい婚」
【公演日時】2016年9月4日(日)
【会 場】新潟県・新潟県民会館
「佐々木彩夏 ソロライブ」(仮)
【公演日時】2016年9月19日(月・祝)
【会 場】神奈川県・横浜アリーナ
「GIG TAKAHASHI」
【公演日時】2016年11月3日(木)
【会 場】群馬県・高崎 club FLEEZ
「アメリカ横断ウルトラライブ」
【公演日時】2016年11月15日(火)
【会 場】HAWAII(Honolulu)/The Republik
【公演日時】2016年11月17日(木)
【会 場】Los Angeles/The Wiltern
【公演日時】2016年11月19日(土)
【会 場】NY/PlayStation Theater
※現地時間での日程となります。
有安杏果ソロライブ「ココロノセンリツ ~Feel a heartbeat~ Vol.0.5」
【公演日時】2016年11月26日(土)
【会 場】大分県・ビーコンプラザ
「高城れに ソロコンサート」(仮)
【公演日時】2017年3月9日(木)
【会 場】神奈川県・神奈川県民ホール
詳しい情報は、『週末ヒロイン ももいろクローバーZ オフィシャルサイト』へアクセス!
ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ