ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー! EVERY SUNDAY 16:00-16:55

パーソナリティ ももいろクローバーZ ハピクロ・ナビゲーター 清野茂樹

今週のハピクロ

2020.03.15
ヒップホップグループ「サイプレス上野とロベルト吉野」サイプレス上野さん『日本語ラップの魅力』
ハピクロは好奇心を刺激する“知識”と、日曜夕方を彩る“音楽”をあわせ持った家族で楽しめる『知識+音楽のハイブリッドプログラム』!
より、音楽が色濃くなって、家族でドライブに行きたくなるような1時間をお届けいたします。

今週のゲストは、ヒップホップグループ「サイプレス上野とロベルト吉野」のラッパー・サイプレス上野さんです。

2000年に地元・横浜の後輩であるロベルト吉野さんとヒップホップグループ「サイプレス上野とロベルト吉野」を結成。
ロックイベントへの出演やアイドルとの対バン、人気番組「フリースタイルダンジョン」の進行MCなど、ジャンルレスな活動を繰り広げています。
また、毎年大晦日に開催されている、ももいろクローバーZ主催のイベント『ももいろ歌合戦』には、3年連続で出場しています。

そんなサイプレス上野さんに「日本語ラップの魅力」について伺いました。


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ヒップホップを始めたきっかけ

かなこ:サイプレスさんが、ヒップホップを始めたきっかけって何だったんですか?

サイプレス上野:小6の頃に、バスケットボールのNBAがすごく流行っていて。
その後ろでかかっている音楽を、“これって何なんだろう?”と思って、それがヒップホップということを地元の先輩に教わって。で、スケートボードをみんなで始めたら、そのビデオもヒップホップがかかっていて、“こういう文化にヒップホップが合うんだ”ってなってから、ハマっていくみたいな。

れに:始まりはそこからだったんですね。

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サイプレス上野:それまではJ-POPを聴いてて、だんだんと友達たちが“俺はもうこれ持ってるぜ”みたいな、小遣いの中で買って、みんなで聴かせ合ってましたね。

れに:ラップって、駆け抜けるように過ぎていくじゃないですか?

サイプレス上野:駆け抜けるように過ぎていく(笑)良いですね。

れに:その中に数え切れないくらいのワードが詰め込まれていて、その中で韻を踏んだりして……多くの言葉を知ってないと駄目じゃないですか? どうやって勉強したんですか?

サイプレス上野:当時中一、中二の時って、日本のヒップホップが成熟していない時代だったから。
出てくる人たちが新鮮すぎて、“この人、こういうやり方してるんだ”というのを見てて、中学校の時は勉強のためじゃなくて、ラップのために辞書読んでた(笑)。

かなこ:ちなみに、それは今でもやっていますか?

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サイプレス上野:流石に今は辞書持ち歩いてないけど、良い言葉があったら、“これは使いたいな”とか、勉強したりとかして。
ちょっと背伸びして難しい本を読んで、そこで普段使わない言葉をマーキングしたり、それをノートに書いて“俺はこういう言葉知ってるぜ”みたいな。

れに:すごい、じゃあ国語の点数は良かったんですか?

サイプレス上野:いや、そっちの勉強はやってない(笑)。
テストに出てこないから(笑)。

かなこ:そっか、出てこないワードをいっぱい使いますもんね(笑)。

清野:言葉をストックしておいて、フリースタイルっていうのはその場で出すわけじゃないですか?
あの反射神経ってすごくないですか?

かなこ:学生時代にフリースタイルで、やりあってたっていうことですよね?

サイプレス上野:やることないから、駐車場に集まってラジカセで音かけてみんなでやってるみたいな。
団地の中では、“変な奴らがいる”っていう空気になってて、普通の人からしてみたら意味が分からない(笑)。
まだヒップホップが市民権を得てないから、金髪の坊主の奴らが、悪さしてるわけじゃなくて単純にラップ競ってるんだけど、何かぶつぶつ言ってる奴らがいるって(笑)。

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かなこ:異様な雰囲気ですよね(笑)。

サイプレス上野:相方のロベルト吉野が、それを窓から見てたっていうね。

かなこ:そうなんですか!? 地元が一緒なんですか?

サイプレス上野:地元が一緒で、ドリームハイツっていう団地で一緒にいて。
あいつの家の下でやってて「上野君たちが変なことやってた」って言われたりして(笑)。

れに:運命的な出会いですね。

かなこ:そこから、どうやって2人は組むことになったんですか?

サイプレス上野:小学生ぐらいから知っていて、あいつのお兄ちゃんもいて、お兄ちゃんの方が先輩だったので。
スケボーやってる場所に吉野たち一個下のグループも集まってくるようになって、気付いたら組んでたみたいな(笑)。同い年で組んでいたグループが解散しちゃって、けどイベントのノルマがあるからイベントには出なきゃいけなくて。吉野が暇そうだから「一緒に出て」って言ったら、「いいすよ」で、気付いたら20周年っていう(笑)。

清野:今の話がドキュメンタリーですよ。

影響を受けたヒップホップアーティスト

かなこ:影響を受けたアーティストっていますか?

サイプレス上野:めちゃめちゃ多すぎて、日本人のラッパーはすべて。俺たちよりも10個上ぐらいの先輩とかは、もう全員お手本みたいな感じで。
スチャダラパーさんは、今、何の因果か同じ事務所にさせてもらっていて。スチャダラパーのライブは中3の時に渋谷公会堂に見に行ってましたね。

清野:不思議と、横浜はヒップホップが盛んですよね。

サイプレス上野:横浜って、東京から一番近い田舎だよね。

れに:そうですね〜(笑)。

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サイプレス上野:だから、実はプライドが高くて「絶対、東京に負けない」っていう(笑)。しかも海があって、ウエストサイドの文化が入ってきていて、不良の風とか、クレイジーケンバンドの剣さんとかが作ってくれたりしてて。
それがヒップホップに落とし込めてるから、めちゃめちゃ競い合ってる。

かなこ:高城から感じるそういう雰囲気ね…ちょっと不良っぽい雰囲気ありますもんね(笑)。

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れに:そうだね、横浜としての誇りとか(笑)。

かなこ:たまに、その血みたいなのが出てくるよね。

れに:あと、うちは親がヒップホップとかレゲエを家で流してて、小さいころから聴いているので、その文化って横浜ならではなのかなと思ったりしますね。

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サイプレス上野:すごいね、普通は家でヒップホップとかレゲエは流れてないでしょ(笑)。

ももいろクローバーZとのコラボ楽曲「More&More feat.ももいろクローバーZ」

清野:一緒にやるというのは、どうやって曲は作られたんですか?

サイプレス上野:プロデューサーのALI-KICKという友達と一緒に音の作りから色々やっていって。
ももクロのみんなに、“こういうイメージで歌ってほしいな”っていうのがあって、歌詞書いて、メロ作っていきましたね。

清野:ももクロにもラップをやってもらったんですよね、どうでしたか?

サイプレス上野:バッチリでしたね。最初にALI-KICKが、“これはハマる!”っていうのを持ってきて「仮歌録って」って言われた時に、俺、歌えなかったんですよ(笑)。譜割りがすごい難しかったから。

かなこ:ちょっとね、本当に難しかったです!(笑)
私は最初の入り口歌わせていただいてるんですけど、聴いた時に“どういうこと!?”って(笑)。
でも、めちゃくちゃかっこいいんですよ、そういう風に歌いたいと思うんですけど、なかなか聴いてるようには歌えなくて。
ももクロ的にも新ジャンルだったというか、それをイメージしながら絶対に合うって思ってくれた、その引き出しを引っ張ってくれたことが、ありがたいなと思って。

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サイプレス上野:嬉しいですね。

かなこ:だから楽しかったですね、歌えた時の喜びとか、ノッた時の楽しさっていうのは“ヒップホップ楽しいな〜”って思いました。

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